ALAN SHIRAHAMA、ダンスミュージック愛で切り拓く新たな道 ソロ活動に懸ける本気度を語る
「“どうせLDHでしょ?”と思ってる人にこそ、手に取っていただきたい」
――もう1曲の歌モノ「Unstoppable」(Lyrics: Daniel Durn, Katrine"Neya"Klith/Music: ALAN SHIRAHAMA, SLAY, Daniel Durn, Katrine"Neya"Klith)のボーカルはどなたですか?
白濱:クレジットにもあるNeyaさんという女性ボーカルですね。この曲は最初、SLAYと2人で作り始めて、男性ボーカルを入れていたんですが、僕が作る曲は女性に歌ってほしいなっていう想いがあって。それをLDHのスタッフに相談したら「コペンハーゲン(デンマークの首都)に良いボーカルがいるよ」って教えてくれました。その時、僕はコペンハーゲンがどこの国なのかもよくわかってなかったんですけど(笑)。普段から2人で活動しているというDanielとNeyaを紹介してもらって、遠隔でやり取りをしながら一緒に制作していくことになって。歌詞は“これから世界に挑戦していく自分の心境”を書きたかったので、具体的なキーワードを挙げながら説明して、それに沿って作詞してもらいました。
――何度もリモートミーティングを重ねたんですか?
白濱:文面だけのやり取りが多かったんですけど、すごく良い仕上がりになりましたね。ボーカルもコペンハーゲンのスタジオで入れてくれたんですけど、ヨーロッパはダンスミュージックの本場だから、めちゃくちゃ良い音で戻ってきたんですよ。このまま発売してもいけるわ、みたいな(笑)。なんなら僕がさらに手を加える必要がないんじゃないかっていうくらいのクオリティで上がってきたので、最後は本当にちょっと化粧直しした程度でした。
――亜嵐さんが女性ボーカルにこだわる理由も教えてください。
白濱:「Unstoppable」以外の曲もそうなんですけど、僕の曲はエッジの効いた曲が多くて、ダンスミュージックの中でも激しいサウンドだから、そこに男性ボーカルを入れると、強い音同士でぶつかっちゃうんですよね。それが良い方向に作用することもあるけど、ほとんどが悪いほうに向かっちゃうんです。でも、女性ボーカルだったら、強いサウンドの中でも上手に波に乗っていける感じがして。すごく感覚的な話ではあるんですけど、自分の作る曲には女性ボーカルが似合うなと思っています。なおかつ、できれば海外のボーカリストにたくさんお願いしていきたいので、おそらくこの2人(Daniel Durn, Katrine"Neya"Klith)とは今後も一緒にやっていくことになるんじゃないかなと。
――とはいえ、今後もたくさん楽曲を発表していくことを考えると、ボーカル探しが大変そうですね。
白濱:そうなんですよね。今回はEmyliさんとNeyaさんに歌ってもらいましたけど、曲によって合う/合わないがあると思いますし。特にアヴィーチー以降は、素晴らしいボーカリストを見つけ出すことがEDMプロデューサーの重要任務になっているので、僕も常にボーカル探しをしています。ボーカルに限らず、僕の根底には「クリエイターを応援したい」という気持ちがあるので、隠れた才能を見つけ出して、一緒に面白いことができたらいいですね。
――国境を軽々と越えて、新たな才能とどんどん出会って……。プロデューサー業では、亜嵐さんのコミュ力モンスターな性格が大いに活きそうですね(笑)。
白濱:あははは。確かに、どんな人に対しても臆することなくアプローチできるのが僕の強みなので、今後も果敢に攻めていきたいと思います。ちなみに、そもそもこのEPを出したいって話も僕の持ち込み企画なんですけど。こういう仕事の始め方をしたのは、これが初めてなんじゃないかな?
――予想外の企画を実現してしまう突破力はGENERATIONS全体の持ち味でもありますけど、ソロでの海外進出が実現したのは、亜嵐さんがひたむきに音楽と向き合ってきた結果というか。亜嵐さんの「世界に挑む」という言葉に説得力がついた証拠なんじゃないでしょうか。
白濱:ああ、そうかもしれないですね。今でこそGENERATIONSも自分たち主体で動くようになりましたけど、グループが始動した当時の僕らは、HIROさんにプロデュースされる側だったので、10年以上が経って、自分で自分をプロデュースできるようになったことが嬉しいです。しかも、そんな自分がやりたいことをレーベルもバックアップしてくれて。俺、音楽やってるなぁ……って心から思いますね。
――LDHという環境だからこそ実現できることがある一方で、何をするにしても“EXILE/GENERATIONSのパフォーマー”という先入観を持たれてしまう現実もあると思いますが、その点についてはいかがですか?
白濱:「色眼鏡で見られてしまっている」というのは、正直すごく感じていますね。でも、その偏見を弾き飛ばせるのは曲の質次第だと思っていますし、僕自身がダンスミュージックを大好きだからこそ、楽曲には相当自信があります。こう言うと語弊があるかもしれないけど、たまたまLDH Recordsから出ているだけで、楽曲のクオリティとしてはダンスミュージック専門のレーベルから出ているDJと同じレベルのものを作ってますからね。「どうせLDHでしょ?」って思ってる人にこそ、僕の音楽を手に取っていただきたいですし、その本気度は楽曲を聴いていただけたら伝わると思います。ライブで黙らせます(笑)。
――次世代アーティストをプロデュースしたい願望はありますか? EXPG STUDIOでDJコースを受け持って、DJを育てたいとか。
白濱:無理無理! 僕が曲作りを始めた時なんて、YouTubeが先生でしたもん(笑)。ここ数年、SHOKICHIさんとか登坂(広臣/ØMI)さんとか、プロデューサーを兼任する人が増えていますけど、僕は他人に技術を教えたり育てたりするのは苦手です。ただ、曲を作れるパフォーマーが増えたら楽しそうだなとは思いますね。それぞれが自分なりに曲を作って世界に羽ばたいて行くことで、一緒にLDHのダンスミュージック部門を盛り上げていけたらいいなと。
――「一緒に制作したい」じゃなくて、「それぞれ頑張ってほしい」なんですね(笑)。
白濱:DJって不思議なもので、みんなそれぞれ好きな系統が細かく違うから、同じダンスミュージックの話をしていても、違う世界の話を聞いている感覚なんですよ。SLAYのように好みが一致している人はごく稀で、大抵は好きな曲を薦められても「へぇ~、良いじゃん」しか言えないんです(笑)。でも、THE RAMPAGEの龍は好みが似てる部分もあるし、一緒に曲を作ってみたら面白いかもしれないですね。グループの垣根を越えたコラボをすることで、ダンスミュージックに興味を持ってくれる人も増えるかもしれないし、良い意味でLDHを利用して、面白いことをやっていけたらいいなと思います。
――かつてHIROさんから「お前はルックスがいいけど、ルックスとか勢いだけで戦ってると、オッサンになった時死ぬぞ」と言われ続けていたという亜嵐さんが、それを覆すために自分の新たな武器を模索し、努力し、LDHを牽引する立場になったんだと思うと、感慨深いですね。
白濱:あははは、そうですね。
――と言いつつも、アーティスト写真は亜嵐さんのビジュアルを全面に押し出していくスタイルで(笑)。
白濱:(食い気味に)使えるものは使っていかないとね(笑)! サムネが大げさなのと一緒ですよ。まずは見てもらって、僕の存在を知ってもらわないといけないので、衣装やスタイリングはモテる方向に振り切りました。でも、音源ではアンダーグラウンド的なアプローチもしていきたいし。自分が認められたい方向に届くサウンドを作りたいし……みたいな。自分がメジャーシーンにいることで、多角的に物事を考えられているなと思います。
――では最後に、“ALAN SHIRAHAMA”として今後叶えたい夢を教えてください。
白濱:叶えたい夢はいっぱいあるんですけど、ひと言で言うなら「DJとして成功したい」ですね。そのために、『ULTRA JAPAN』のメインステージに立ちたいですし、いずれはベルギーの大型フェス『Tomorrowland』にも出演できたらいいなと思っています。過去にPKCZ®としては出演したことがあるんですが、次はALAN SHIRAHAMAとして! 自分の曲で、自分のDJプレイで観客を沸かせたいなと思います。1st EP『null』ができたことで次の構想も見えてきたので、次回作にも期待していてください。
※1:https://realsound.jp/2021/07/post-806804.html
チェキプレゼント
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※当該プレゼントは、応募者が第三者へ譲渡しないことが応募・当選の条件となります(転売、オークション・フリマアプリ出品含む)。譲渡が明らかになった場合、当選は取り消され賞品をお返しいただく場合がございます。
<締切:2024年1月5日(金)>
■リリース情報
ALAN SHIRAHAMA
1st Digital EP『null』
2023年12月8日(金)リリース
Streaming&Download:https://orcd.co/alan_null
<収録曲>
1. start up-[null]
Music:ALAN SHIRAHAMA
2. gnite
Lyrics:Emyli
Music:ALAN SHIRAHAMA, SLAY, Emyli
3. Brain jack!
Music:ALAN SHIRAHAMA, SLAY
4. Azur
Music:ALAN SHIRAHAMA, SLAY
5. BLVCK LAZER
Music:ALAN SHIRAHAMA, SLAY
6. Unstoppable
Lyrics:Daniel Durn, Katrine"Neya"Klith
Music:ALAN SHIRAHAMA, SLAY, Daniel Durn, Katrine"Neya"Klith