春ねむり、EP『INSAINT』より「ディストラクション・シスターズ」燃え盛る炎を背に呼びかけるビジュアライザー公開

 春ねむりが本日9月29日にリリースしたEP『INSAINT』より、「ディストラクション・シスターズ」のビジュアライザーが公開された。

春ねむり HARU NEMURI「ディストラクション・シスターズ / Destruction Sisters」(Official Visualizer)

 ビジュアライザーは写真家/映像作家のエドソウタが手掛け、燃え盛る炎を背に春ねむりが聞く者たちへ「きみを殺すもののすべてを壊しに行こう」と呼びかける。それは、この社会において作られている“普通”と言われる領域から取りこぼされたひとたちへの切実な語りかけである。

 『INSAINT』は、世界各国およそ30都市でのライブツアーやFUGAZIのイアン・マッケイとの邂逅を経て制作され、全曲ギター、ドラム、ベース、ボーカルで構成されるバンドセットで録音を実施。ハードコアパンクに分類される音像を意図的に鳴らしながらも、鉄製のトタンやパイプなどの工業製品をレコーディングに使用し、実験的でインダストリアルなバンドサウンドに仕上がっている。本EPの特設サイトも公開されており、収録楽曲のセルフライナーノーツや、全楽曲歌詞の英語翻訳などが掲載されている。

 なお春ねむりは、10月から4年ぶりとなるヨーロッパツアーを開催。ツアーは10月7日に行われるアイルランド公演を皮切りに、全10公演を行う。

春ねむり コメント

わたしたちが生きるこの世界において「一般的」で「健常」な人間で居ることはあまりにも難しい。
社会をつくる構造そのものが搾取や格差、差別を内包しているからだ。
ひとたび規範から逸れれば、変わった人として扱われ、時に蔑まれたり、存在を透明化されたりして、だんだん正気では居られなくなる。
システムや「普通」の枠から取りこぼされ、自分がおかしいのではないかと自分を疑い続け苦しみながら今を生きる全ての人のために、
このアルバムが、2023年のハードコア・パンクが、フェミニズムが、存在しますように。祈りを込めて制作しました。

■『INSAINT』特設サイト
https://ねむいっす.com/insaint/

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