s**t kingz、会場を踊らせた『踊ピポ』初日公演 エンターテイン溢れる熱いステージをレポート

 ところで、同公演には、宇宙光線「オドレナクナール」が地球に降り注ぎ、日本中が踊れない人で溢れてしまうという設定がある。「オドレナクナール」を唯一浴びていないのがs**t kingzの4人というわけだが、彼らはなぜ宇宙光線を浴びなかったのか。その理由がライブの中盤にきて思わぬ形で明かされ、客席から大歓声が上がったのだが、それはぜひご自身の目で確認してみてほしい。

 「ここからは終盤戦。みんな立ち上がって、一緒に盛り上がっていこうぜ」というshojiの声で、バンドメンバーも客席も全員が一体となって飛び跳ねると、Zeppが大きく揺れていく。みんなで一緒に踊れる楽曲を挟みさらに一体感を増しながら「衝動DO feat.在日ファンク」と続き、ボルテージはMAX。そして、ライブでみんなでタオルを回す曲を作りたかったというkazukiがプロデュースした「KID feat.LEO(ALI)」では、ツアーグッズの蛍光イエローのタオルが宙を舞う。“チャラい”音楽に合わせて乗っている様子は、「ここはクラブ?」と思ってしまうほどの盛り上がりぶりであった。

 ラストスパートを決めたところで、MCで少々クールダウンタイム。shoji×Oguri×小曽根真による舞台『ある都市の死』が12月6日から、kazukiの『カズキのタネツアー2024』が2024年3月から、NOPPOプロデュース公演が2024年4月から開催されるという嬉しい発表がされる。さらに「次が最後の曲なんですが、撮影OKとします!」という言葉も。歓声が上がる中、kazukiは「撮るなら(SNSに)載せて」と笑いを誘っていた。そのラストナンバーは「No End feat.三浦大知」。カメラにパフォーマンスを収める人、目に焼き付ける人、一緒に踊る人、それぞれの楽しみ方をしながらs**t kingzの世界観に没入していった。

 期待を裏切らないエンターテインに溢れるステージを見せつけたs**t kingz。最後に写真撮影をすると、「ありがとうございました!」と名残惜しそうにステージを後にしながら初日公演に幕を下ろした。

関連記事