JUNG KOOK、LE SSERAFIM、TOMORROW X TOGETHER……アーティストコラボから見えるHYBEの海外進出戦略
さらには、LE SSERAFIMとTOMORROW X TOGETHERも、海外の著名アーティストとのコラボを実現。LE SSERAFIMは7月14日に公開された「Eve, Psyche & The Bluebeard's wife」のリミックス「Eve, Psyche & The Bluebeard's wife(feat.UPSAHL)」の音源とビジュアライザー映像で、音楽性の高さから人気を集める米国のシンガーソングライター・UPSAHLをフィーチャリング。28日にはRina Sawayamaによるリミックスバージョンも公開された。そして、少し前の話題にはなるが、1stアルバム『UNFORGIVEN』のタイトル曲「UNFORGIVEN(feat. Nile Rodgers)」では、世界的な音楽プロデューサーでギタリストのナイル・ロジャースがギターで参加し、西部劇のような情熱的なギターサウンドを響かせた。
TOMORROW X TOGETHERは、北米で高い人気を誇るポップロックバンド、Jonas Brothersとコラボしたデジタルシングル「Do It Like That」を7月7日にリリース。「Do It Like That」のデモ音源を聴いたTOMORROW X TOGETHERのメンバーが、今夏にリリースしたいとラブコールを送ったことによって実現したという今作は、夏にふさわしいダンサブルなナンバーに仕上がった。公式YouTubeのMVには、英語圏を中心に世界中から、楽曲への愛がこもったコメントが寄せられている。
ここまで見てきたように、海外の著名アーティストとのコラボは、海を越えて大きな話題を生んでいる。海外のミュージシャンから楽曲制作の面で刺激を受けることで、K-POPシーンに新しい風を吹き込むことができるだろう。こうしたコラボをHYBEが次々と実現させている背景には、SMエンターテインメントの買収で事務所の垣根を超えたK-POPシーンの動きをつくろうとしていた同事務所の「K-POPの未来創出」への強い想いも影響しているのではないだろうか。
海外展開という点で言えば、韓国の四大事務所の動きも見逃せない。JYPエンターテインメントは最近、グローバルガールズグループローンチプロジェクト『A2K』というオーディション番組を公式YouTubeなどで放送しており、NiziUのような現地浸透型のグループ結成を目指していることがうかがえる。YGエンターテインメントもYouTubeを活用し、もともと事務所として強いHIPHOPをもとに海外への発信を強化しているほか、SMエンターテインメントはカカオとの連携と新グループ結成によって海外展開を意識しているようである。
K-POPシーンでは今後も、BTSやBLACKPINKによって作り上げられてきた基盤の上にさまざまな話題を創出しながら、海外ファンの獲得を目指していくものと思われる。
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