トンボコープ、バイラルチャート2週連続1位&TikTokフォロワー急上昇の注目株 同世代の心を掴むテーマと鋭い言葉の求心力

 今、SNSを中心に、トンボコープの楽曲「Now is the best!!!」が大きな注目を集めている。4月26日に配信リリースされた同曲は、ここ数週間にわたってSpotifyの「バイラルトップ50 - 日本」にて2週連続週間1位に輝いた。その影響も大きく、SpotifyのMonthly Listenersは短期間で10倍以上増え、同時に、TikTokの公式アカウントのフォロワーも急上昇しており、現在1万8000人を突破。TikTokの投稿を見ると、1万いいね、10万回以上の再生を記録しているものが多い。ブレイクスルーのきっかけとなった「Now is the best!!!」以外の楽曲にもリスナーの注目が確実に集まっていることがわかり、今後のさらなる大躍進を期待せずにはいられない。

トンボコープ – Now is the best!!! (Music Video)

 今まさに怒涛の快進撃を続けているトンボコープとは、いったいどのようなバンドなのだろうか。彼らは平均21歳、東京発の4人組バンドで、活動が本格始動したのは2022年4月。つまり、わずか1年で現在の状況へ上り詰めたということになる。バンドの快進撃は、2022年8月にリリースされた1stデジタルシングル「信号花火」から幕を開けた。今年の2月には「ストーリーモンスター」を、そして4月に「Now is the best!!!」をリリースした。これまでにリリースされているのはこの3曲のみであるが、すでにたくさんのデモ音源がストックされているという。TikTokでは、「風の噂」をはじめ、そうした未発表のオリジナル楽曲を部分的に聴くことができる。

@tombo_coop_official 「風の噂」 風の噂に乗って届いたよ 誰も知る由もない君の事を だんだん知って見つけたんだ 白黒の世界に花束を CAST@晴れのちしずく #邦ロック #邦ロック好きと繋がりたい #インディーズ #オリジナル曲 #トンボコープ ♬ 風の噂 - トンボコープ

 このバンドは、フロントに立つ雪村りん(Gt/Vo)だけでなく、林龍之介(Dr)も作詞作曲を担当している(「Now is the best!!!」は林が手掛けた楽曲)。ソングライターが2人いるという体制からも、トンボコープに大きな可能性を感じる。これまでにリリースされた3曲に共通しているのは、圧倒的にキャッチーなメロディと、爽やかな高揚感をもたらす快活なバンドサウンドである。この2点は、ソングライターが2人いるとしても、バンドとして揺るがない音楽性であることがわかる。「信号花火」では胸を締めつけるような切実な恋愛模様が、「ストーリーモンスター」ではSNS時代における自意識が歌われていて、それぞれに異なるテーマではあるが、今まさにモラトリアムの季節を過ごす10〜20代の心に大きく響く楽曲であるることは間違いない。彼ら自身が20歳前後の世代であることを踏まえると、これらの楽曲には、自分たち自身の経験や心境をストレートにトレースしているのかもしれない。いずれにせよ、同世代の心を掴むテーマ選びや鋭い言葉遣いの数々はあまりにも見事だ。

トンボコープ - 信号花火 (Official Music Video)
トンボコープ - ストーリーモンスター (Music Video)

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