CUBERSの大いなる挑戦を大歓声が後押し 新旧人気ナンバーで沸かせたLINE CUBE SHIBUYAワンマン

 ライブ後半戦は、それぞれの個性やカラーにちなんだストリートスタイルの衣装で登場した。インディーズ時代の楽曲を始め、3月にリリースされたメジャー2ndアルバム『MAJOR OF CUBERS 2』からの楽曲まで、新旧の人気ナンバーを織り交ぜて会場を盛り上げた。セリフを交えながら演じるように歌うパートも印象的な「トーキョーラビリンス」は、前述の大石昌良とAKB48などのアイドル楽曲やアニソンを数多く手がけてきた園田健太郎による共作楽曲。キャッチーなサビメロも印象的な楽曲で、東京という街でサバイブしながら夢に向かって突き進む、彼らのポジティブマインドが歌声から感じられた。また、ブラスのファンキーなサウンドが格好いい「全然今しかない」は、前述の浜野謙太が作詞などを手がけた楽曲。ステージを右へ左へと移動しながら客席に向かってアピールするように歌った彼らは、最後は全員でジャンプして曲を締めくくった。

 ひなんちゅ、ひろせひろせ、ハロプロ楽曲でおなじみの大久保薫が制作した「妄想ロマンス」は、合いの手やかけ声も楽しい楽曲。会場を赤と青の2チームに分けてかけ声の練習するなど、ファンとのコミュニケーションも楽しく、会場には〈ハイ! ハイ!〉というかけ声とクラップが響き渡った。タオルを回し〈Oh Chi-Chi-Chi〉というコーラスを会場全体で歌って一つになった「Chi-Chi-Chi」。「僕たちの熱い思いを聞いてください!」というコメントと共に歌った「Fire Dance」。つんく♂が手がけた、ド派手なブラスが鳴り響くディスコチューン「メジャーボーイ」では、ジャンプしたりスピンしたりパフォーマンスを繰り広げながら歌い上げ、メンバーの「さわげ!」の声に会場が歓声で沸いた。そして本編最後を飾ったのは、BEYOOOOONDSなどハロプロ所属アイドルの楽曲を数多く手がける児玉雨子(作詞)、星部ショウ(作曲)、大久保薫(編曲)という3人のタッグによる「人生Heyday」。ブレイクダンスを取り入れたパフォーマンスも格好いい同曲で、キャッチーなサビに合わせて観客は、ペンライトを揺らしながらかけ声をかけ続けた。

 メンバーを代表して春斗がコメント。「下見の時に不安になった。いい景色が観られるかな? って。実際にこうしてステージに立つと、想像以上にいい景色と皆さんの笑顔がたくさん観られて、すごく胸がいっぱいになりました。この景色を忘れずに、恩返しをできるように頑張っていきますので、引き続き応援をよろしくお願いします。またお会いしましょう。以上、CUBERSでした!」。

 コロナ禍によって2021年に東京国際フォーラムホールCで開催予定だったライブが中止になるなど、思うような活動ができず苦しんだこともあったCUBERS。しかし決して下を向くことはなく、LINE CUBE SHIBUYAという夢を目標に掲げて努力を続けてきた。ほんの少しの悔しさを滲ませながらも、何かを乗り越えた達成感に満ちた表情を見せた彼らの姿は、以前より一回りも二回りも大きく見えた。

■セットリスト
1.Samenaide
2.CHOICE
3.Five Step
4.なんなんだろう
5.Beautiful world
6.Please call me
7.ダンスセクション
8.あたらしい生活
9.Today
10.トーキョーラビリンス
11.全然今しかない
12.PINK
13.SHOOTING STAR
14.妄想ロマンス
15.Chi-Chi-Chi
16.Bi'Bi'Bi'
17.Fire Dance
18.メジャーボーイ
19.人生Heyday

En1.君に願いを
En2.Romantic
En3.ゆらゆら
En4.Circus

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