連載『lit!』第45回:BEYOOOOONDS、クマリデパート、Negicco Nao☆、Hau. 新生活に聴きたいアイドルソング
Negiccoのリーダー・Nao☆がカジヒデキプロデュースの前作「何回もドアを叩くんだ!」に続き、早くも新曲「悠久の星」をリリース。これまでにもSCOOBIE DOやthe band apartといったバンドとのコラボレーションも積極的に行ってきた彼女が今回タッグを組んだのは、新進気鋭の4人組・Nagakumoです。自らを"ネオネオアコ・バンド"と称する彼らですが、この曲では作詞作曲を担当したオオニシレイジ(Gt/Cho)が抜群のポップセンスを発揮しており、ギターポップを基調としながらも多彩なリズムパターン、キラキラと歪みが共存した音色にはCymbalsあたりの影響が感じられます。〈こんな時代に 無理しないで 続いたら いいね!〉というフレーズは、良質な楽曲をマイペースに届ける現在の活動スタイルにも通じていると言えるでしょう。また、ここ数年は各々のソロ活動が中心だったNegiccoも先日久々にライブ活動を再開、夏には結成20周年ライブも決定しています。こちらも楽しみですね。
ほわどるの愛称で親しまれた2人組ユニット・WHY@DOLLのメンバーとして2010年代のアイドルシーンを駆け抜けた浦谷はるな。2019年にグループとしての活動は終了したものの、2021年には結成10周年記念日に1日限定復活ライブを開催し、さらに昨年は新たなソロ名義・Hau.としてシーンに本格カムバックを果たしました。そして今月、自身の誕生日にリリースした初のEP『STEP BY STEP』は、Hau.のこれまでの楽曲を網羅した現時点での集大成的作品です。収録曲は全てトラックメイカー/シンガーソングライターのAmamiyaMaakoによるプロデュースで、ほわどる時代に比べると幾分リラックスした歌唱が目立ちます。また〈ほどほどにクレイジーな夜にしよう〉(「Steppin' & Stompin' 」)〈ごまかしながらで 奮い立たそうよ〉(「NEW WAVE」)など、ポジティブでありながらも自然体なスタンスを体現したワードチョイスが印象的です。Nao☆同様、長いキャリアを経て辿り着いた現在地で、無理なく着実に音楽を続けていく姿勢が反映されているのかもしれません。
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