活気づく「推し活」市場、SNSや“映え”ブームの影響 推し活トラベラーの視点から楽しむコツも解説
“映え”ブームの影響
先述した通り、スマートフォンの普及により、画像や動画を他人と共有しやすくなったおかげでSNSがより身近なものに。そこから「可愛いモノ」「おしゃれなカフェ」「華やかな景色」などいわゆる“写真映え”ブームが到来、飲食店や観光スポットも、今まで以上に“映え”るようなモチーフやグッズを展開するようになりました。また、近年はメンバーカラーを定めたアイドルグループも多く、“メンカラ”(推しのメンバーカラー)グッズでコーディネートしたり、“メンカラ”と同じ色のドリンクやスイーツを頼んだり、と派手な色使いの写真を載せるユーザーが多くなったことも”映え”ブームをさらに盛り上げた理由の一つでもあるかと思います。
「推し活」を楽しむコツ
“メンカラ”ドリンクが飲める可愛いカフェができたり、カラオケ店やホテルでプロジェクターやペンライトの貸し出しを行う「推し活プラン」がスタートしたり、100円ショップやCDショップで「推し活グッズ」が発売されたり、おしゃれなアパレルブランドでも「(ライブグッズの)うちわが入るサイズのトートバッグ」「可愛いアクスタ(アクリルスタンド)ケース」が発売されたり……近年はさらに「可愛い」「楽しい」とポジティブな気持ちにさせてくれるサービスが増えて、私もさらに推し活が楽しくなりました。
また、私個人としては、推しがドラマやバラエティのロケ、あるいは雑誌の撮影で訪れたことがある場所に行く「ロケ地巡り」が大好きですが、「○○さんが座った席です」と貼り紙をしている飲食店があったり、「○○さんが食べた料理は○○ですよ」と店員さん自らお話してくれたり、推しのおかげで素敵な人に触れたり、素敵な店や場所に巡り合えたことも多く、日々推し活のおかげで色々な経験ができていることを実感しております。
「推し活」という言葉にとらわれてしまうと、「応援するために何かしないと!」と義務感が生じてしまう人もいると思うので、自分の気持ちを最優先して自由に応援するのが「推し活」を楽しむコツかもしれません。個人的には、コンサートやイベントが終わったあとに、居酒屋でお酒を飲みながら推しの感想を話し合う(時には「可愛すぎて無理」と天を仰いで号泣する)“打ち上げ”がとにかく大好きです。これからも“推し”を通して知り合えた方々と、自由にマイペースに応援していきたいと思います。
※1:https://www.u-can.co.jp/company/news/1193184_3482.html
※2:https://withnews.jp/article/f0220108000qq000000000000000W0gx10101qq000024056A