即戦力揃う乃木坂46、地方出身者多い日向坂46、エモい施策を打つ櫻坂46……新期生の傾向から紐解く3坂道の現状
ドキュメンタリーがエモい櫻坂46
櫻坂46は、三期生の11人中9人が現在発表され、合宿のドキュメンタリー「三期生ドキュメンタリー『私たち、櫻坂46三期生です』」も公式YouTubeチャンネルで随時公開されている。2020年に欅坂46から櫻坂46に改名し、自分たちのカラーとは何か、どこへ向かうのかを模索し続けてきた3年弱。現在もその答えを探している段階と言えるだろう。
2022年には欅坂46・櫻坂46の象徴でもあったキャプテン 菅井友香が卒業し、新たな時代の幕開けを余儀なくされる。2月リリースの5thシングル曲「桜月」は、二期生の守屋麗奈をセンターにした可憐なイメージを持った楽曲だ。4thシングル曲「五月雨よ」も同様の趣きを感じさせたが、同曲センターの山﨑天、守屋、田村保乃など、艶やかさと可憐さを持ち合わせたメンバーで、新たな櫻坂46の方向性を提示しているのかもしれない。
合宿のドキュメンタリー「Episode 03」には、ダンスレッスンに打ち込むメンバーが、先生に褒められて思わず涙をこぼすシーンが映し出されているほか、焚き火を囲みながら本音を語り合ったり、一緒に料理をする姿を見ることができる。その等身大な姿やひたむきな姿勢からは、「壁にぶつかりながら成長する」というアイドル特有のエモーショナルさが溢れており、不可抗力的に三期生全員を推したくなる魅力がある。
3坂道の中では未完成とも言える櫻坂46だが、カラーがまだないということは、逆に新規コアファンを生み出す上での間口も広いということ。そういう意味では、まだ何色にも染まっていない三期生メンバーの成長を、ドキュメンタリーで見せることのインパクトは大きいように思う。残り3名は3月に発表されるが、彼女たちがどのような形で先輩メンバーの中に合流していくのかは注目である。
今回の新期メンバーの傾向は、それぞれのグループの現状が色濃く出たものとなった。新期生メンバーは今後、グループに溶け込んでいくのか、もしくは想像しえない化学反応を起こすのか、これまでになく3坂道全体が面白くなる1年となりそうだ。

























