BTS、久々の有観客ライブから“バンタン会食”で明かした本音まで 激動の2022年を振り返る

“BTSを末永く続けていくために”それぞれの新たな一歩

 そして6月、YouTubeチャンネル『BANGTANTV』に「真・防弾(バンタン)会食」の動画が公開された。そこでは「世界のBTS」となったからこそ抱いた様々な苦悩が赤裸々に語られており、今後ソロ活動に専念していくことも発表され、世界中に衝撃が走った。

BTS (방탄소년단) ‘찐 방탄회식’ #2022BTSFESTA

 「BTSを長く続けていくために僕が僕として残っているべきだと思います」「僕はBTSのRMでいたいんです」とはRMが涙ながらに訴えた言葉だ。BTSというグループが高く評価されていくほどに、個人としてのあり方を見つめてきたからこそ出た言葉だろう。いつだって1人の人間として人生に向き合っている。その本気さが心を打つ音楽となりパフォーマンスとなっているのを知っている。だからこそ今、個をさらに磨き上げるときであるという危機感も彼らの率直な思いだとわかる。同時に韓国の男性としての義務を果たすべき時期が迫っていることも……。

 彼らを取り巻く複雑な事情は推し量ることしかできないけれど、この会食の動画を見るに何度も何度も話し合って決断したことなのだろうという誠実さが伝わってきた。そして7月にはJ-HOPEがトップバッターとしてソロアルバム『Jack In The Box』を、10月にはJINがソロシングル『The Astronaut』を、12月にはRMがソロアルバム『Indigo』をリリースし、それぞれの魅力が再発見されているところだ。すでにソロアーティスト“Agust D”として活動しているSUGA、そして準備中を明言しているVやJIMIN、JUNG KOOKの作品も待ち遠しい。

 そんなソロ活動が活発になっていくなかで7人が、“7”と友情タトゥーを入れたことも話題となった。12月中旬、ついに最年長のJINが兵役へ向かうことになると、6人が見送りに駆けつける。彼らの絆はより深まっている印象だ。また、RMとSUGAが語り合ったYouTube動画「슈취타(シュチタ)」EP.1では、2025年に7人が再集合する日のことを想像するシーンも見受けられた。「もし僕たちが望んだ通りにみんなで集まって活動できたら嬉しいですよね」「『花様年華』という僕らの記念碑的な物語が10周年になる年なので、その時は何かできるんじゃないか」と楽しみになる発言も。しばらく全員が揃う姿はおあずけとなるが、きっと7人が過ごすそれぞれの時間がBTSをさらに大きくしていくはず。そんな確信と共に2023年も、彼らの歩みを応援していきたい。

[슈취타] EP.1 SUGA with RM

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