BTS、久々の有観客ライブから“バンタン会食”で明かした本音まで 激動の2022年を振り返る

 BTSにとって大きな節目となった2022年。小さな事務所に集まった7人の少年たちとARMY(BTSのファン)によって生み出された大きなうねりは、BTSをグローバルグループへと押し上げた。それは「青春」と名付けたくなるような眩しい日々。2022年は、そんな彼らとの愛しい時間の一旦のクライマックスと呼べる1年だった。

メンバープロデュースに見たBTSの強み

 2022年の始まりとして注目を集めたのは、BTSのメンバーが商品企画からこだわってグッズを制作した『ARTIST-MADE COLLECTION』だった。彼ら自身が「欲しい」と思っていたものとあって各自の個性を感じさせるラインナップ。例えばJINが手がけた青いパジャマはその後のライブ配信でも着用する姿が見受けられるほど、お気に入りの様子だった。

 他にも、SUGAとJUNG KOOKがOSTを手掛けたオリジナルコミック『7FATES:CHAKHO』や、メンバーが開発から携わったパズルゲーム『BTS Island: In the SEOM』など、いくつものオリジナルコンテンツが生まれたのも記憶に新しい。その姿に2017年のプロジェクト『BT21』で彼らが楽しみながらキャラクターを開発していったことを思い出す。

 楽曲制作やステージパフォーマンスはもちろんのこと、“ARMYを楽しませるモノを作る”ということに対する前向きな姿勢。そして、その中に個性や想いを入れ込んでいく創造性。世界を股にかける活躍をしてもなお、彼らからにじみ出る手作り感。どんなに活躍の場を広げても決して遠くに感じさせない絶妙なバランス感覚は、BTSならではの強みと言えるだろう。

パンデミックからの葛藤を爆発させた有観客ライブ

 3月には約2年半ぶりとなる韓国での有観客ライブ『PERMISSION TO DANCE ON STAGE – SEOUL』が実現したのも大きな転換点。長引くコロナ禍で、オンラインコンサートの開催やSNSなどを通じて交流はできていたものの、そうした時間が長くなるほどにARMYのダイレクトな歓声こそが彼らの力の源であることを痛感することとなったようだ。

[EPISODE] BTS (방탄소년단) @ 'PERMISSION TO DANCE ON STAGE - SEOUL'

 それゆえに久しぶりの有観客ライブでは、7人の溜め込んでいたものが一気に解放されたかのような盛り上がりを見せた。7人総出演となる体力ギリギリなセットリストもなんのその。つい「僕らだけ楽しんでる?」なんて言ってしまうほど弾けた彼らの暴れっぷりが微笑ましかった。

 BTSからARMYへ。そしてARMYからBTSへ。エネルギーの共有が行なわれる場。その大切さを再認識したからこそ、これから先もずっと続けていきたいとメンバーも願ったことだろう。人と人との距離を取らなければならなくなったパンデミックという大変な時期を経験したが、それでもBTSとARMYならばこうして再会したときにはしっかりと一体感を得ることができる。この経験は、BTS第2章に向けてメンバーを心強くさせたのではないだろうか。

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