乃木坂46、EXILE、&TEAM、DREAMS COME TRUE、ClariS……12月7日リリースの新譜5作をレビュー

DREAMS COME TRUE『スピリラ』

　DREAMS COME TRUEの歌詩の世界を独自の解釈でドラマへと昇華させた『5つの歌詩（うた）』（スターチャンネル）。吉田美和が紡ぐ言葉をもとにした本ドラマシリーズの第5話のために書き下ろされたのが、ニューシングルの表題曲「スピリラ」だ。ハードロック～ヘビィメタルを想起させるギターリフ、80年代オールドスクール的なラップなどを織り交ぜながら、現代的なポップミュージックに結びつけるサウンドメイクはまさに絶品。同調圧力と他者からの評価を突破し、「失敗していい。好きにやれ」とリスナーを鼓舞するようなリリックも、きわめて現代的だ。“ビジュアルDECOブック仕様”となる本シングルは、世界的アーティストのYKBXが完全監修。ブックレットのデザインが「スピリラ」のMVおよび歌詩と連動するなど、パッケージでも斬新なトライが施されている。ドリカムの進化は止まらない。（森）

ClariS『WINTER TRACKS -冬のうた-』

　デビュー12周年を迎えたClariSから、季節をテーマにした楽曲のカバーなどを収録するコンセプトミニアルバムが到着した。シリーズ第3弾となる今作は、J-POPシーンを代表する“冬ソング”をセレクト。 T.M.Revolution「WHITE BREATH」カバーでは、パワフルな歌唱を披露したほか、SPEED「White Love」は緩急つけた繊細な歌い回しにオリジナルへのリスペクトが感じられる仕上がりに。ところどころでClariSらしいユニゾンを駆使しつつ、原曲を知る人も知らない人も楽しめるアレンジとなっている。また、自身の新曲「スノーライト」は、このシーズンにぴったりのきららかなサウンドにのせピュアな恋模様を歌った王道のクリスマスソング。幸せな情景を活写した弾むような曲調が新鮮で、ふたりの等身大の魅力が堪能できる。（渡部）