JO1、ファンとの絆を確かめるアリーナツアー 「僕たちとJAMだったらなんでも叶えられる」

 MCでは佐藤が「『SuperCali』、どうでしたか?」と問いかけると、「実はまだサプライズがあるんです」と川尻が9月23日0時から本曲の音源先行配信とPVを公開することをアナウンスした。また、「(サビで)11人揃ってフォーメーションを組むダンスが大好きですね」と言う川西に対し、豆原が「拓実さんやってくださいよ、折角なので」と振るが、川西は「この曲は1人じゃできないんです。11人じゃないとできない」と、メンバー全員だからこそ魅せられる楽曲に手応えを感じている様子だった。

 続けて「Speed of Light」「ALL HOURS」「OH-EH-OH」を立て続けにパフォーマンス。

 MCでは、大平が「今日のケータリングは汐恩の実家のポテサラでした」と鶴房の母の味をメンバー皆で堪能したことを紹介。そんな鶴房の提案で、福岡弁で“愛しとうよゲーム”を行った。そして川西が「最後の曲になります。明日からも頑張れるように今楽しい思い出をたくさん作りましょう」と呼びかけると、爽やかな風に吹かれながら「REAL」を歌唱。「今日は本当にありがとうございました!以上、JO1でした!」と去った後にモニターに映った「THIS IS NO DREAM SO REAL」の文字は、まさにJO1のエンターテインメントが確かな現実であるということを表したようだった。

 アンコールではジャズ風のバンド演奏とバーのような演出で雰囲気を変えたステージ。佐藤のプロデュースグッズである緑色のスウェットに大量の缶バッジをつけて登場したのは“キズナバー”の店長・與那城だ。「会場にお越しの皆さん、オンラインの皆さん、こんにちは」と再度挨拶をすると、客に扮したメンバーが入れ替わりでやってくる。「今日という日を忘れないでください。皆さん、ペンライトを。KP!」と、與那城の掛け声で乾杯。ムードある空気感は、メンバーにとってもほっと息をつける穏やかなひと時になったことだろう。その後、「なんだか眠くなってきちゃった」と全員でステージに寝転がると、白岩瑠姫が「JAM、ばり好いとうよ」と投げキス。「Dreaming Night」「Touch!」「My Friends」「Run&Go」のメドレーであたたかな歌声を響かせ、会場に手を振りながらファンと視線を交わしていく。「My Friends」で木全が「ズッ友だー!」と叫んだ姿は、終わりが近づくにつれて一つになっていくJO1とJAMの潰えない“KIZUNA”が具現化したようにも感じられた。

 最後のMCで鶴房は「オーディションを受けて(最後の)11人に入ってステージに立つのが夢でした。行っていないアリーナとかドームとか世界、全部行かせていただきます」と宣言。昔は3、4人でステージに立っていたという白岩は、「僕の生きる道を開いてくれて、出会ってくれて、好きになってくれて、生き返らせてくれて、ありがとうございます」「生まれ変わってもみんなのためにステージに立ちたいと思います」と自身の人生を変えたファンに大きな感謝を伝えた。

 締めくくるように金城が発した「僕たちとJAMだったらなんでも叶えられると思います。(夢を)どんどん口に出していってください。その期待に僕たちは応えていきます。今日感じたことを胸に、一緒に羽ばたいていきましょう」という言葉も、真っ直ぐファンの心に響いただろう。

 ラストの「With Us」で名残惜しさを感じつつも一体となった会場。ずっと側で応援してきたJAMはもちろん、筆者の胸にも「出会えて良かった」という感情が残ったあたたかい3時間だった。ステージを盛り上げたダンサーやバンドメンバー、スタッフに感謝を伝えた11人は手を繋いでお辞儀。河野が「最高に盛り上げてくださった、いつもJO1を支えてくださるJAMの皆さん、愛してます。ありがとうございました!」と伝えると、「Go To The Top! JO1でした!」と声を揃えて順にステージを後にする。最後まで残った與那城と川尻が並んで深々と頭を下げ、「また会おうね、大好きだー!」と次の約束を残して幕を閉じた。

 エンドロールまでもこだわり、最後までJAMを楽しませて愛を届ける11人の気持ちが伝わるライブ。このツアーでJO1とJAMの絆は一層深まったことだろう。

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