TikTokで一躍ブレイク! みさき、恋愛で悩む人に届けたいメッセージ 「ネット恋愛でも、本当に愛があるなら大丈夫」
「相手のことが好きで好きでしょうがない」
ーーみさきさん自身はどんなアーティストを聴いてきましたか?
みさき:小学生の時からOne Directionがずっと好きです。今でも聴いているし、人生で一番聴いたアーティストだと思います。
ーーアコースティックギターを始めたきっかけは?
みさき:YouTubeに弾き語り動画をアップしていた”優羽。(読み:ユウ)”さんの影響です。弾き語りかっこいいなと思って、高校2年生の時にギターを始めました。ただ、最初に投稿した164さんの「天ノ弱」はアカペラだったんですよ。そのあと、アコギの弾き語りでback numberさんの「ヒロイン」をあげて。高校3年生になってからTikTokにオリジナル曲のサビだけを上げるようになりました。
ーーEPにはこれまでリリースされたシングル5曲が収録されています。「気づいたら」はどんなところから生まれた曲ですか?
みさき:好きっていう気持ちをどうにかして伝えたくて。自分の好きな気持ちをそのまま歌詞にして出来た曲です。アレンジのことはあまり詳しくなかったので、「キラキラにしたいです」とだけ伝えたら、自分が想像していたような雰囲気で、恋してる女の子のかわいい感じに仕上げてくれました。
ーー胸が躍るようなR&B調のカントリーポップになってますね。「好き」という気持ちをもう少し詳しく聞いてもいいですか。
みさき:好きになるとは思っていなかった相手なんですよ。しかも、私が好きになった人は、年上の人で、人気もあったんですね。だから、叶うわけないと思っていたんですけど、まさか相手も同じ気持ちでいてくれて。なんというか、すごくウキウキしたまま、この気持ちを曲にしたいと思ったんです。
ーー最初は「片想いソングかな?」と思って聴いていたのですが、最終的にはハッピーエンドのラブストーリーになってます。片想いだけで終わらせずに、最後まで描こうと思ったのはどうしてですか。
みさき:私は今、自分に起きたことをそのまま歌詞にしちゃうんですね。最初はサビだけを作ったので、〈伝わらなくてもいい〉と歌っているんですけど、途中で恋愛に進展があったので、そのときそのときの出来事を歌詞にして出来上がりました。
ーーご自身の実体験を書くことに抵抗はないですか。
みさき:逆に実体験だから、歌うときも感情を込めやすいし、気分も乗ります。実体験の方が私は描きやすいですね。
ーーみんなにプライベートなことを知られるのは嫌じゃない?
みさき:え!? 考えたことなかったな。全然、大丈夫です。
ーー(笑)。レコーディングはどんな気持ちで臨みましたか?
みさき:好きーって。相手のことが好きで好きでしょうがない、という気持ちを込めて歌いました。
ーーその答えだけでキュンときます(笑)。2ndシングル「僕はいつでも」は応援ソングになってます。
みさき:みんなを励ますような曲を作りたいなと思って。私が作ったのは歌詞だけなんですけど、自分が落ち込んでいたときに実際にかけてもらった言葉を歌詞にしました。
ーー例えば、誰にどんな言葉をかけられましたか。
みさき:家族や周りの大切な人たちですね。ちっちゃい頃なんですけど、女の子同士の友達関係でいろいろと悩むことがあったんです。私はお母さんに何でも話すんですけど、そしたら「どんなことがあっても、お母さんはみさきの味方やけんね」と言ってくれて。それは今でもすごく覚えてます。
ーー疾走感のあるバンドサウンドの応援ソングですけど、全力で背中を押すのではなく、優しく寄り添うような歌詞になっています。〈いつでもそばにいるよ/大丈夫だよ〉ということも何度も言っていて。
みさき:そうですね。「大丈夫だよ」という言葉が一番安心しますよね。この曲を聴いている人を安心させたいというか、「大丈夫だよ」っていう言葉を伝えたかったです。
ーーそして、3rdシングルが初のオリジナル「私じゃなかった?」ですね。
みさき:これは、失恋して、めちゃくちゃ落ち込んでいるときに、どこにぶつけたらいいんだろうと思っていて。歌にすればすっきりするんじゃないかなと思って、全部曲にしてやろう!っていう気持ちで書きました。
ーーリリースの順番としては、両思いになった「気づいたら」の後に、「私じゃなかった?」だったので、「気づいたら」の人と別れちゃったのかなと思ってました。
みさき:確かに! みんな別れたと思っているんですね。ちょっとショック……今まで考えてなかったです。実体験は逆です! 「私じゃなかった?」が終わって、次の恋が「気づいたら」です。
ーー(笑)。そこは訂正しておきますね。
みさき:全然違う恋愛で、これはもっと昔の話ですね。そこまでの失恋をしたことがなかったんですよ。
ーー付き合ってるのに片想いをしてるような複雑な心境が描かれてます。
みさき:自分が彼女なのに、彼女じゃない女の子の方が優しくされていたりして。それは、おかしくない? こっちが優先じゃないのみたいな気持ちがあって……悔しかったですね。
ーーそれはきっと彼氏側の甘えですよね。
みさき:うんうん。あいつは俺のことが好きだから、きっと何をしても離れないだろう、みたいに思われてるのも余計むかつきましたね。
ーー最終的には自分の方から別れたんですよね。
みさき:そうです。でも、この人は、すぐに「じゃあ、別れよう」と言ってくる人だったんですよ。しかも、女たらしで、付き合ってるときも好きだったんですけど、悲しいことの方が多かったんですよね。でも、いざ「別れよう」となると、やっぱりまだ好きだから、「嫌だ」と言ってきて。それが何度かあったんですけど、いつかのタイミングで、もういいやと思うようになって。最後は自分から終わらせました。