ゴホウビ、新たな一歩を踏み出すための始まりの日 メジャーデビュー発表した2年越しのWWWワンマン

 「私たちからあなたへのメッセージです」とこの日最後に届けられた「今夜はハンバーグ」は撮影OKだったが、SNSにアップされている動画の中には涙声のまま歌うスージーの姿を収めたものもあるかもしれない。全編通じてこのライブに懸けるメンバーの想いがダイレクトに伝わってくる演奏だったが、なぜこのライブが彼らにとって大切なのか明かされたのは、「NO RAIN, NO RAINBOW」のあと、本編は残り1曲というタイミングでのMC。曇りのない言葉でCodyが今日に至るまでの想いを語った場面は、ゴホウビ史に残る名場面だっただろう。彼が語ったのは、ここWWWは、Codyの前所属バンド・Goodbye holidayが解散ライブを行った場所だということ。解散ライブでは全部出しきって想いを伝えることができたが、「これからも俺たちについてきてね」と言えなかったのが心残りだったこと。よく似た想いを抱えたスージーと一緒にもう一度バンドを組みたいと思うようになったこと。ゴホウビは、メンバー全員が過去にメジャーデビューを経験している。ここではCodyの経験が語られたが、4人それぞれにストーリーがあるということだろう。

 そのうえで断言した。「あの日と同じステージ、あの日と違う気持ちで立っています。今は未来しか見えていません」と。さらに覚悟を込めて強調した。「絶対に終わらない、絶対に終わらせない」と。そして「いつでもただいまとお帰りを言える場所をあなたと作りたいです。近い未来、一緒に最高の景色を見に行きましょう」と、“約束”の証として新曲「スポットライト」を披露した。Codyの言葉を借りれば「やっぱり音楽が好きで、どうしても夢を諦められなかった」人たちの集まりとも言えるこのバンドが、痛みや悲しみを知ってもなお音楽の道を選ぶのはなぜか。彼らを駆り立てる“それでも”の部分、決意や覚悟が形になったような曲だ。

 アンコールで発表された通り、ゴホウビは来年1月にメジャーデビューする。つまりこの日は、新たな一歩を踏み出すための始まりの日だったのだ。メンバーと同じようにメジャーデビューを喜び、“おめでとう”の気持ちで拍手する観客に包まれて笑顔を見せる4人。「私たちが大事にしたいことは変わりません。みんながホッとできるような音楽を、ホッとできるようなライブを、目指して作っていきたいと思います」(スージー)と変わらない想いを胸に、ゴホウビは次のステージへと進む。

■ライブ情報
『CHRISTMAS ACOUSTIC ONEMAN LIVE「あわてんぼうのゴホウビサンタ〜リターンズ〜」』
2022年12月17日(土)東京・shibuya gee-ge.
OPEN18:30 / START 19:00
スペシャルゲストあり
チケット一般発売:9月23日(金)12:00〜 LivePocketにて販売中
https://t.livepocket.jp/e/6yssu
※詳細は以下公式SNSより
https://twitter.com/gohobi_records

オフィシャルサイト
http://gohobi.site

関連記事