アニメ化決定のUniteUp!、大月凛=斉藤壮馬と辻堂真音=中島ヨシキによるAnela「君の手」 伝説のアイドルが歌うバラードに

斉藤壮馬&中島ヨシキによるAnela新曲レビュー

 多次元アイドルプロジェクト、UniteUp!。YouTubeでの動画をはじめ、各種サービスでの楽曲配信が続き、バラエティに富んだ音楽性やクオリティの高さ、キャラクターたちの魅力的な声やビジュアルが話題となっている注目のコンテンツだ。

 長らく詳細はベールに包まれていたが、9月23日にアイドルユニット・Anelaが新曲「君の手」をリリース。24日には、『Aniplex Online Fest 2022』にて2023年1月のUniteUp!アニメ化と声優情報が発表となり、徐々にその全容が明らかになってきた。

 今回「君の手」をリリースしたAnelaは大月凛と辻堂真音によるユニットで、伝説のトップアイドル。公開されたプロフィールによれば、大月の怪我を理由にアイドルを引退し、次世代のアイドルを育てるために芸能事務所・sMiLeaプロダクションを設立した、とのこと。子役出身の大月凛は厳しくも愛情深い努力家、辻堂真音は口数が少なく浮世離れしている気鋭の作曲家、と彼らの内面の一片が示されており、美麗なビジュアルに加えてキャラクターの魅力がさらに深まったと言える。

 また、大月凛の声を斉藤壮馬、辻堂真音の声を中島ヨシキが担当することが発表された。言わずもがなの大人気声優だが、声優としての功績や魅力はもちろんのこと、ミュージシャン・歌手としても力を発揮している2人である。そんな2人の演じるAnelaに対して、音楽的な期待が高まることは間違いないだろう。

 このUniteUp!というプロジェクトの中でも、特にAnelaについてはこれまでも幾度となくSNSで話題にあがっていた。今年4月にリリースされた楽曲「TARGET」はアイドルらしい煌めきを持ったダンスチューン。トレンドに敏感な音楽ファンの心をつかんでいる。何より、熱心な声優ファンや2次元コンテンツに興味がある人達の間では、いち早く“中の人”の正体について囁かれ、彼らのことを知りたがる声も多くあった。

Anela - TARGET

 今回発表された新曲「君の手」は、意外なことにバラードである。「TARGET」で見せたトレンド感溢れるダンスナンバーとは打って変わって、しっとりとした一面を見せた。この2曲だけでも、Anelaが持つ実力の高さや音楽性の豊さが実感できる。

「君の手」MV

 儚さと煌めきを携えたピアノのイントロから始まり、徐々に広がっていく雄大なアレンジに、2人のボーカルが感動的なメロディを紡いでいく。歌唱力に定評のある声優陣がキャラクターボイスを担当しているだけあり、一切ユニゾンのないお互いが支え合うような美麗なハーモニーは、Anelaのファンや声優ファンのみならず心を震わせる。また2人の声質が絶妙なバランスを保っており、切なさと甘さ、柔らかさと烈しさを併せ持った表現となっている。曲の持つ世界観を多面的に堪能することができるあたり、まさに“伝説のトップアイドルが歌うバラード”、と言えるだろう。

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