足立佳奈、笑顔から涙まで様々な表情見せたデビュー5周年ライブ Tani Yuukiとコラボ曲も披露
拍手が鳴り止むと「……ここからはお待ちかねのTani Yuuki!」とゲストの登場を盛り上げた。彼の「ガツーンとした高音に胸を掴まれた」という足立とTaniは1つ違い。Taniのパートは彼の作詞、それ以外のパートは足立の作詞で社会人2、3年目の年になる同世代に向けて作られた「ゆらりふたり」では、掛け合う2人の声が会場を柔らかく包んだ。
Taniが拍手で送り出された後、足立本人の憧れのデートを詰め込んだ「DATE」を披露。「変わらない愛がここにはある」と観客の一人ひとりを見つめる彼女は、目を潤ませて声を震わせ、気持ちが溢れた様子。「5周年、迎えさせてくれてありがとう」と観客と頷き合い「頑張れそうやな」と、自身を鼓舞するような瞳を見せた。
そして「いつだってナンバーワンであり、オンリーワンでありたい」と前置きし披露したのは、この日リリースの新曲「4321」。さらに「オーマイガール」と「This is a Love Story」、「Good day」を続けて歌唱し本編は終了した。一体感に満ち溢れた会場は「Good day」のアウトロから拍手が鳴り止まず、やがてアンコールを求める手拍子へと変わっていく。
アンコールで再登場しキーボードの前に腰掛けた彼女は「小学生の時にお友達付き合いがうまくできなくて。合唱団に出会えて私は一人じゃないって思えた」と告白し、合唱団で出会ったというアンジェラ・アキの「手紙~拝啓 十五の君へ~」をカバー。
孤独の中でこの曲と出会い“音楽”という居場所を見つけた足立。デビュー5周年の今日、この曲を満員の会場で歌っている姿を過去の彼女に見せたい、とさえ思う光景だった。〈今を生きている〉という歌詞で観客を見渡した彼女の目には大粒の涙が。一人じゃない、みんながいる、そんな表情で笑いながら泣く彼女の姿を見つめるファンの目にも涙が浮かんでいた。
その後バンドメンバーと共に5周年を祝うケーキが登場すると、彼女はいつもの笑顔に。そして最後に「フレーフレーわたし」を披露し、ライブは幕を閉じた。
最後まで観客と目を合わせ頷き合う彼女の姿から、これからはもっとファンを元気づけようという覚悟を感じさせられた。孤独に苦しんだり、表現活動について悩んだりした過去も抱きしめた、笑顔な彼女の6年目の活躍も期待したい。
■セットリスト
1. 僕らのスタート
2. 笑顔の作り方~キムチ~
3. サクラエール
4. この夕日は誰かの朝日なんだ
5. チェンジっ!
6. 私今あなたに恋をしています
7. little flower
8. ひとりよがり
9. 面影
10. Me
11. ノーメイク
12. Film
13. ゆらりふたり
14. DATE
15. 4321
16. オーマイガール
17. This is a Love Story
18. Good day
En1. 手紙 ~拝啓 十五の君へ~
En2. フレーフレーわたし