NATURE、2年半ぶり来日インタビュー カムバックできない時期を乗り越えて……日本活動再スタートまでの道のりを振り返る

NATURE、2年半ぶり来日インタビュー

衝撃的なタイトルのモキュメンタリーにも挑戦

NATURE(写真=池村隆司)

――2020年2月の日本デビュー後はコロナ禍の影響を受けて韓国でもカムバックができず、思うような活動ができない日々が続き大変だったかと思います。そんな時に、「NATURE このまま終わるわけにいかない」というプロジェクトがスタート。皆さんが辞表を持って会社にカムバックを直談判して、新曲リリースを目指すという衝撃的な内容でしたが、このモキュメンタリー(フィクションをドキュメンタリーのように見せかけて演出する手法)を始めるとき、どのような想いがあったのか教えてください。

このままじゃ終わってしまう!社長、私たちカムバックさせてください… | ネイチャー このまま終わるわけにはいかない | EP.1

ハル:タイトルを聞いたときは……、正直「ヤバい!」と思いました(笑)。でもこの作品を通して、皆さんにNATUREの名前を少しでも知っていただけたらと思い直して、一生懸命撮影に臨みました。だからスタートした時は、けっこうポジティブでしたね。

チェビン:そう、タイトルが刺激的ですよね。びっくりしました。今思えば、あれくらい刺激的なタイトルなんだから、もっともっといろいろなことをやってもよかったかなと思っています(笑)。

ソヒ:やっぱりタイトルを聞いた時は、ショックでした。でも内容がポジティブだったので、ドラマを撮る気持ちで撮影に臨みました。

ユチェ:私は「見てもらえるのかな?」という不安が大きかったかな。でも「どうせやるなら頑張ろう!」という気持ちで取り組みました。

オーロラ:私は中国人なので、最初、韓国語のタイトルをきいたときに意味がぜんぜんわからなかったんです。撮影が始まってから意味を聞いて、びっくり(笑)。でも、撮影はすごく楽しかったです。

セボム:私は終始楽しかったですよ。このプロジェクトは皆さんを楽しませることが目的だったので。だから後悔もないし、思い残すことは一切ないです。

ロハ:最初は、「みんな実力もあるし、可愛いし、十分にやっていけるのに、こんなタイトルをつけるなんて!」って会社に対して憤りを感じたのですが、最終的には見てくださった方の反応がすごく良かったので、怒りの気持ちはなくなりました(笑)。

――皆さんもタイトルに驚かれたんですね。印象に残っているシーンはどこですか?

ソヒ:みんなで練習室に集まって話をしているときに、オーロラが「私たちより、トイレの電球の方が輝いてる!」と言ったのがすごく印象に残っています。

――あれは、名言でした。

オーロラ:私は本当にキラキラが大好きなんです。ステージに立ってキラキラ輝きたいと思って韓国に来たのに、コロナ禍の2年間、活動もできずに練習の日々で。道を歩けばアイドルの広告が目に入るじゃないですか。「私もアイドルなのに! 私、ぜんぜん輝いてない!」と思ったときに、練習室のトイレの電球がすごくまぶしく見えたんです。

ハル:本当に練習室のトイレの電球が、やけに明るいんですよ(笑)。

――そこは、リアルだったんですね(笑)。そして完成したのが最新曲「RICA RICA」です。曲もダンスも強烈ですが、皆さんは、どんな印象を受けたのでしょう。

ロハ:とにかく、ダンスのインパクトにびっくりしました。アフリカの伝統舞踊「ザウリ」という高速足技ダンスを取り入れているので、私たちがやることで文化を損なうんじゃないかという心配があって……。でもその心配は、文化を理解して、完璧に練習して本場のダンスを習得しようという意欲に変わっていきました。

ハル:あのダンスには、驚きました。ソヒちゃんも「人がこなせる動きじゃない!」と言ってたよね(笑)。最後まで踊りきれないかも……って。

――踊りこなす秘訣は?

ハル:まず、体力をつける(笑)。あとは上半身を固定して足だけを動かすのがポイントです。ほっぺが揺れないように、足だけ動かして頑張っています。

――習得するのに、どのくらいの時間がかかりましたか。

ハル:2カ月くらいかな? ひたすらステップだけを練習しました。

――普段使わない筋肉も痛くなりそうですね。

チェビン:筋肉痛もあったけど、脚に筋肉がつきましたね(笑)。

――この曲を聴くにあたって、注目してほしいポイントがあったら教えてください。

ソヒ:〈RICA RICA Ppong〉というサビ部分がとても印象的だと思います。

ハル:パッチム(ハングル独自の子音、終声)がないので、どの国の方でも歌える!

セボム:チェビンちゃんのパートはブリッジの高音がすごいので注目してほしいです。

チェビン:レコーディングの時に、どれだけ叫んだかわからないですよ(笑)。何回も歌ったけれど、ロッカーになった気分でシャウトしていました。

NATURE (네이처) - 'RICA RICA' MV

――カップリング曲「Dear Leaf」は、ファンへのメッセージソングですよね。どんな気持ちが込められた曲なのでしょう。

セボム:この曲のレコーディング前に全員で練習室に集まって、「こうやって歌おう」と話し合ってから練習したんです。それくらい気持ちを込めて歌った曲です。

ユチェ:ファンの皆さんへの感謝の気持ちが伝わるとうれしいです。

ハル:うん。最後に「私たちを信じてくれてありがとう」という歌詞で終わるのですが、この2年半、信じて待っていてくれたLeafに伝わればいいな。

――「RICA RICA」の韓国活動のときは、もう有観客でできたのですか?

ハル:まだダメでした。ファンサイン会の後半は、直接お会いできるようになったのですが……。

――では、今回の日本でのライブがファンの皆さんに最初に「Dear Leaf」を生で聴いてもらえる場になったんですね。

ハル:そうなんです。ライブの後の特典会で、ファンの皆さんが「ボロ泣きだったよ~」って言ってくださったのが、うれしかったですね。歌詞は韓国語なんですけど、私たちの気持ちが伝わったんだなと思って。

――こうして日本活動が再スタートしましたが、今後の活動の予定は?

ソヒ:コロナの状況がこれ以上悪化しなければ、日本でのリリースや韓国でのカムバックも予定しています。

セボム:道を歩いていると私たちの曲が流れてくるくらいのヒットを出したいですね。それにまた、ファンの皆さんと直接会えるイベントや公演ができるといいな。

――最後に、日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。

ハル:前の日本公演から2年半が経ちました。あの時は、名古屋公演直前で中断となってしまってすごく残念だったのですが、NATUREのことを忘れずに待っていてくださって、本当にありがとうございます。私たちは、これからもたくさん日本の皆さんにお会いする予定です。今後も楽しみに待っていてください。そして、応援よろしくお願いします!

NATURE(写真=池村隆司)

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