小泉今日子からVTuberまで……ポッドキャストがアーティストらの発信の場に 好評な理由は?

 そして、声優が出演するポッドキャストも注目を集めている。音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』では、TOKYO FM、J-WAVEそれぞれで放送されているラジオ番組と連動したポッドキャストが配信されている。両プログラムは、ラジオのオンエア後に行われた未公開トークをはじめとした特別なコンテンツを聴くことができる、ファン垂涎のチャンネル。ラジオで間口を広げ、ポッドキャストで深く誘う、連動した双方のメディア特性を活かした相乗効果からは、音声メディアのあらたな可能性が見えてくる。

ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- HPNM Hangout!+ After Talk Podcast

 大御所から声優までが番組を持つポッドキャストだが、ほかにもTaiTan(Dos Monos)と玉置周啓(MONO NO AWARE)による『奇奇怪怪明解事典』、電脳少女シロ × ミライアカリ、ときのそら × 富士葵といった人気VTuberたちが2人1組となり、実際に東京の街にロケに出るという音声メディアだからこそ実現できる番組『VTuber 魔法のリムジン Tokyo 1Day Trip』、さらにドラマ『お耳に合いましたら。』(テレビ東京系)と連動しながらも、意外な人選とコンセプトで好評を博した『氷川きよし kiiのおかえりごはん』など、その可能性はまだまだ底が知れない。

『奇奇怪怪明解事典』
『VTuber 魔法のリムジン Tokyo 1Day Trip』
『氷川きよし kiiのおかえりごはん』

 両立することが難しかった「手軽さ」と「マニアックさ」をひとつにつなぎ合わせたポッドキャスト。人々の趣味嗜好や生活スタイルが多様化するなか、専門的なトークを好きな場所、好きな時間に聴くことができるポッドキャストは、型にとらわれない自由な発信の場として、今後さらに勢いづいていくだろう。

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