乃木坂46 筒井あやめ&掛橋沙耶香、ライブやツアー経て芽生えた意識の変化 樋口日奈&和田まあや卒業への思いも
乃木坂46が30枚目となるシングル『好きというのはロックだぜ!』を8月31日にリリースした。賀喜遥香がセンターを務める表題曲は、疾走感のあるメロディと、どこか切なさのにじむ歌詞が特徴のサマーアンセムとなっており、5期生も加わってますます成長を続ける今の乃木坂46を象徴するような1曲になっている。カップリングに収録された、バラエティ豊かな期別ごとの楽曲も必聴だ。今回リアルサウンドでは、4期生の筒井あやめと掛橋沙耶香にインタビューを行い、『10th YEAR BIRTHDAY LIVE』や『真夏の全国ツアー2022』など大規模なライブを経たことによる自信や、『好きというのはロックだぜ!』の聴きどころと見どころ、そして今作で卒業となる1期生の樋口日奈と和田まあやとの思い出についてもたっぷり語ってもらった。
また、オリジナル動画では「好きというのはロックだぜ!」というタイトルにちなんで、筒井と掛橋がお互いの好きなところを紹介。最後には、次の記事に登場するメンバーへの質問もあるため、そのアンサーも含めてお楽しみに。(編集部)
【オリジナル動画】筒井あやめ&掛橋沙耶香、お互いの好きなところを告白
『10th YEAR BIRTHDAY LIVE』で得た手応え
ーー5期生が加入して約半年が経ちました。この期間は規模の大きなライブやツアーなどもあり、怒涛の日々だったんじゃないかと思いますが、いかがでしたか。
筒井あやめ(以下、筒井):本当にそうですね。よく「1年あっという間だね」って聞きますけど、今年は特にそれを実感しています。5期生が加入して、3月にシングル『Actually…』のリリースがあって、5月には日産スタジアム公演。そこからすぐに『真夏の全国ツアー2022』なので、一瞬で1年が終わっちゃう感じがします(笑)。
掛橋沙耶香(以下、掛橋):しかも4期生は、日産スタジアムのあとにすぐ『乃木坂スター誕生!』のライブ(6月26日、ぴあアリーナMMで開催)があってからのツアーなので、本当に目まぐるしかったです。
ーーそれぞれ内容も異なるので、準備も大変でしたよね。ここでは5月14、15日に日産スタジアムで開催された『10th YEAR BIRTHDAY LIVE』についてお聞きします。客席から観ても壮大な景色でしたが、ステージからはそれ以上のものだったんじゃないでしょうか?
筒井:ステージに最初に出ていくとき、1日目は期別で出ていったんですけど、見たこともない人の数と広さに驚いて……。リハーサルの時点で広いなとは感じていたんですけど、お客さんが入ったらさらに広く感じられて圧倒されました。
掛橋:曲数も多かったですし、雨もちょっとだけ降ったんですけど、あんなにもたくさんの方を前にすると楽しくなってしまって(笑)。
筒井:そうだよね。それもあって、4時間のライブがあっという間に終わってしまったような感覚でした。
ーーこれまでも明治神宮野球場や東京ドームでのライブ経験がありますが、それともまた違ったものだった?
筒井:全然違ったよね?
掛橋:うん。とにかく会場が広かったので、本番前日のリハーサルを終えた時点で筋肉痛になってしまって。それも初めての経験でした(笑)。
筒井:特に、今回はスタンド席の上のほうのお客さんにもよく見えるようにと、スタンド席の両サイドに高いやぐらみたいなミニステージも設置されていて。そこに行くまでの階段を登るのが結構キツかったんです。
掛橋:しかもステージでパフォーマンスするだけじゃなくて、今回はあの広い会場をたくさん走ったりしましたし、覚えることも格段に多くて体力的にも大変でした(笑)。
筒井:体力的には今までのライブで一番大変でしたけど、それと同じくらい達成感もずば抜けて得られたライブだったと思います。
ーーまた、日産スタジアム公演には卒業メンバーもゲスト参加しましたね。初日に出演した生駒里奈さんや伊藤万理華さんとは、4期生のおふたりは初めての共演でした。
筒井:私は生駒さんと「制服のマネキン」を一緒に踊らせていただきました。乃木坂を最初から引っ張ってくださった先輩とご一緒できてうれしさもありましたけど、やっぱり背中を見ているだけですごく圧倒されてしまって。4期生と生駒さんが一緒のステージに立っていることに対して、改めて乃木坂の歴史の長さも感じましたし、客観的に見るととても不思議な気持ちになりました。
掛橋:私はファンだった頃から伊藤万理華さんと齋藤飛鳥さんのペアがすごく好きだったので、「ここにいる理由」を披露している姿を観て、会場のお客さんと同じくらい、ステージ裏で盛り上がっていました(笑)。
ーー二度と見られないと思っていた光景が目の前で繰り広げられているわけですからね。
掛橋:そうなんです。「エモい!」と思って観ていました。
ーーこのインタビュー現在は『真夏の全国ツアー2022』の真っ只中ですが、日産スタジアムでの『BIRTHDAY LIVE』を経たからこその手応えや、昨年と比べての違い、成長など感じるポイントはありますか?
筒井:今年は去年以上にすごく楽しめています。全部で7都市廻るんですが、私は北海道と広島に初めてライブで行けるのもうれしいですし、先輩方とも距離が近くなってきたので楽屋裏でもたくさん喋るようになれたことも楽しいです。やっぱり日産スタジアムでたくさんの曲を覚えて、毎日4時間近く動き続けて、それを乗り越えられたのが自信につながっているのか、ちょっと楽しむ余裕を持ちつつツアーを廻れています。
掛橋:私は今回が初めて選抜メンバーとして回るツアーなので、去年と比べても出演する曲数がたくさん増えたので心持ちも違いますね。今までにない新鮮さも感じられて、何もかも初めてっていう気持ちで臨めています。
ーー今年は5期生も加わり、4期生が先輩になって初めてのツアーでもあります。そのあたりの変化を感じることは?
筒井:すごく感じています。
掛橋:5期生のみんなが私たち4期生を慕ってくれるので、それに見合うぐらいの姿勢を見せていかなきゃと思うきっかけになりました。
筒井:去年までは4期生はまだ一番下の後輩で、先輩についていくのに必死だったんですけど、後輩ができてからは「ちゃんと頼れる存在にならなきゃ」っていう意識も芽生えてきて。特にこのツアーを通して、「自分は乃木坂の一員なんだ」という自覚もより強くなっている気がします。例えば、日産スタジアムのリハーサルで振りをしっかり揃えないといけない箇所について、3期生の先輩方がダンサーの先生に「ここ、どうしますか?」と質問している姿を見ていたら、「後輩の私たちが、これからどんどん乃木坂を引っ張っていかなきゃいけないんだ」と思うようになって、今回のツアーでは3期生さんだけじゃなくて4期生も「もっともっと引っ張っていくんだ!」という意識を持てるようになったと思います。