乃木坂46 弓木奈於&金川紗耶、“初の選抜入り”を引き寄せたポイントは? それぞれのハイライトを振り返る

 一方の金川は苦心の末に選抜を掴み取ったメンバーだ。この1年余りの期間、金川にスポットが当たったのはアンダーライブだった。28th〜29thシングルで金川はアンダーとして活動。『アップトゥボーイ』2022年8月号のインタビューで金川は「今の私を作っているのはアンダーライブと言っても過言ではないぐらい、大切なものです」と答えている。ダンス経験者として4期生ライブの時点からパフォーマンスにて高い評価を受けていた金川が真価を発揮したのは、今年3月にぴあアリーナMMで開催された『29thSGアンダーライブ』だ。

 29thシングルのアンダー楽曲「届かなくたって…」でセンターを務める佐藤楓の隣で一翼を担うだけでなく、「My rule」「Route 246」「嫉妬の権利」と多くのダンス楽曲でセンターを張った。その先にあったのが6月に放送された『MUSIC BLOOD』(日本テレビ系)での「日常」でセンターを務めたことだ。アンダー楽曲の代名詞へと成長した「日常」のオリジナルセンターである北野日奈子が3月でグループを卒業。そのポジションを継承するメンバーの一人として選ばれたのが、これが初センターとなる金川だった。北野の鋭い眼光を彷彿とさせながらも、金川独自のしなやかさと美しさも感じさせる。先述した『アップトゥボーイ』にて、自分の中のキーワードとして語っている「伸びとねじり」がポイントにあるのかもしれない。

 アンダーライブと並行して『乃木坂スター誕生!』では、金川が先頭に立つダンスユニット「スーパーやんちゃんず」として活躍。選抜発表後、7月21日の『のぎおび』(SHOWROOM)で金川は、乃木坂46合同会社代表の今野義雄氏から「よく頑張ったよ」と声をかけられたことを明かしており、彼女のひたむきな努力が認められての選抜入りだということが分かる。

 ただ、弓木も金川も発言しているように、選抜がゴールでは決してない。3列目の両端、シンメトリーのポジションに位置する弓木と金川の選抜としての物語はまだ始まったばかりだ。

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