神はサイコロを振らないが表現する未来への祈り Rin音も駆けつけた『事象の地平線』ファイナル公演

 ライブの後半では、デジタルリリースされたばかりの最新曲「カラー・リリィの恋文」をパフォーマンス。アニメ『アオアシ』(NHK Eテレ)第2クールのエンディングテーマでもあり、2020年から続く夏唄3部作の最新作ともなっている楽曲で、冒頭に柳田が「僕ら4人からのラブレターのつもり」とこの曲を紹介したように、『アオアシ』の登場人物・花ちゃんをモチーフにした歌詞には〈「君の声が力になる」〉など、ファンへの想いも込められた清々しい楽曲だ。

 「僕らが音楽をリリースすれば、SNSでメッセージを送ってくれる。僕らにとってはみんなが生き甲斐です」と柳田。「心がどうしても悲しくなった時、辛くなった時、そんな時に僕らの音楽がみんなのそばにいてくれたらと思います」。そう感謝の言葉を述べたあと、「このツアーを通して伝えたかったことはただ一つ。どうか生きてください。生きていればまた会うことができる。僕らのメッセージはそれだけです!」と、ありったけの力を振り絞って叫ぶ。そして、眩い光に包まれながら「未来永劫」を披露した4人は、本編最後に「僕だけが失敗作みたいで」を演奏。鳴り止まぬアンコールに応えて再び登場した4人は、柳田曰く「大昔の曲」を3曲立て続けに演奏し、最新作『事象の地平線』から「LOVE」、そしてダンスチューン「巡る巡る」をパフォーマンス。二階席のフロアが揺れるほどのジャンプで会場が一つになり、この日のライブは全て終了した。

 ここ最近の神サイは、「希望」「祈り」「約束」を大きなテーマに掲げていると個人的に感じていたのだが、この日のライブはまさにその集大成といえるものだった。ツアーファイナルの日にメジャーデビュー2周年を迎え、来年には全Zepp Tourの開催を発表した神はサイコロを振らない。彼らのさらなる飛躍が楽しみでならない。

■セットリスト
M01.タイムファクター
M02.1on1
M03.クロノグラフ彗星
M04.少年よ永遠に
M05.illumination
M06.泡沫花火
M07.六畳の電波塔 with Rin音
M08.愛のけだもの
M09.夜永唄
M10.あなただけ
M11.イリーガル・ゲーム
M12.揺らめいて候
M13.カラー・リリィの恋文
M14.未来永劫
M15.僕だけが失敗作みたいで

■ライブ情報
Zepp Tour 2023「雪融けを願う飛行船」
1月15日【福岡】Zepp Fukuoka OPEN16:30 / START17:30予定
1月21日【愛知】Zepp Nagoya OPEN17:00 / START18:00予定
1月22日【大阪】Zepp Osaka Bayside OPEN16:30 / START17:30予定
1月29日【北海道】Zepp Sapporo OPEN16:30 / START17:30予定
2月5日 【東京】Zepp Haneda(TOKYO) OPEN16:30 / START17:30予定

〈チケット情報〉
チケット料金 4,500円 (税込・ ドリンク代別途必要)
最速先行受付日程
2022年7月17日(日)19:00~2022年7月31日(日)23:59
受付URL
https://l-tike.com/st1/kamisai2023ticketsns

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