THE RAMPAGE 陣・川村壱馬&BALLISTIK BOYZ 海沼流星が語る『BATTLE OF TOKYO』の見どころ 新たな試みへの意欲も

陣&川村壱馬&海沼流星『BOT』の意気込み

 LDHが仕掛ける次世代総合エンタテインメントプロジェクト『BATTLE OF TOKYO』。Jr.EXILE世代と呼ばれるGENERATIONS from EXILE TRIBE、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE、FANTASTICS from EXILE TRIBE、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEのメンバーが参加する本プロジェクトが、2022年7月21日から7月24日、さいたまスーパーアリーナにて四夜連続でのスペシャルライブ『BATTLE OF TOKYO ~TIME 4 Jr.EXILE~』(以下、『BOT』)を開催する。

 本公演には、7月13日にデビューしたばかりのPSYCHIC FEVER from EXILE TRIBEも参戦決定。各公演にはスペシャルバトルコーナーが設けられ、7月21日は“BATTLE OF HiGH&LOW”、22日は“BATTLE OF KINGDOM”、23日は“BATTLE OF iCON Z”、24日は“BATTLE OF SUMMER”が行われる。また、ライブ初日には、『BATTLE OF TOKYO』の原作小説である『BATTLE OF TOKYO vol.4』も発売。彼らの分身キャラクターたちが激戦を繰り広げる最新刊の見どころと、3年ぶりに開催される『BOT』ライブについて、THE RAMPAGEの陣と川村壱馬、BALLISTIK BOYZの海沼流星に語ってもらった。(斉藤碧)

BATTLE OF TOKYO TIME 4 Jr.EXILE ライブ開催決定! さいたまスーパーアリーナ 4DAYS!!

それぞれのキャラクター作りにおけるこだわり

――まずは、7月21日に発売される小説『BATTLE OF TOKYO vol.4』の感想から聞かせてください。

海沼流星(以下、海沼):これまでは主に、MAD JESTERS(≠GENERATIONS)・ROWDY SHOGUN(≠THE RAMPAGE)・Astro9(≠FANTASTICS)・JIGGY BOYS(≠BALLISTIK BOYZ)という4グループの説明や、ファイナル・ファクト(あらゆるものがコピーされた『BATTLE OF TOKYO』の世界において、コピーできないオリジナルの品)を巡るそれぞれの立ち位置が描かれていて。BALLISTIK BOYZとしては、特定のメンバーにスポットライトを当てる部分もありつつ、僕らの分身であるJIGGY BOYSがハッカー集団であることや、相手のスキルを解析してコピーする“スキャニング能力”を持っていることなどが紹介されていました。それが4巻ではフローリー(Flory≠海沼流星)が本格的に動き出したので、やっと出番がきて、素直に嬉しかったです。フローリーとしても、姉が登場したり、スキル以外の特技を見せる場面も出てきます。メンバーそれぞれの隠された過去や真実が明らかになっていくというのが、今回のJIGGY BOYSの見どころだと思います。

――4巻ではアストロパーク(Astro9が拠点としている地下のテーマパーク)で開催される“流星祭”の模様が描かれていますが、それもあって流星さん(≠フローリー)がフィーチャーされているんでしょうか?

海沼:僕もそう思ってたんですが……。

陣:えっ、ちゃうの!?

海沼:いろんなところに伏線が張り巡らされている作品ではあるんですけど、スタッフさんに聞いたら、それは全然関係ないって言われました。

一同:(笑)。

川村壱馬(以下、川村):今作では流星祭の裏でさまざまなバトルが繰り広げられるのですが、ルプス(LUPUS≠川村壱馬)も秘かに活躍していますね。ただ、他のメンバーが数人ずつ戦っているのに対して、ルプスは一対一でバトルを繰り広げていて。1人で戦いながらも、ROWDY SHOGUNの仲間たちと訓練した際に得たスキルを使ったりとか、仲間の存在を確かに感じながら戦っている感じが胸熱だなって、読んでいて思いました。しかも、これまでの巻では4グループが各所で敵対していたのが、4巻からは全面的にぶつかり合うというか。まだまだストーリーは続くんだろうけど、「ここがクライマックスかな?」みたいな雰囲気もあって、目が離せない展開になっています。

陣:ゴエモン(GOEMON≠陣)が登場する場面もそうなんですけど、4巻では、今までぶつかり合っていたグループ同士が支え合う瞬間が多々ありますね。特にAstro9のケイン(KANE≠木村慧人)がフィーチャーされているシーンは感動的なので、小説版もぜひ読んでいただきたいです。

――あのシーンのケインのカッコよさは、“10慧ちゃん”(慧人独自の単位)どころじゃないですよね。

陣:“100慧ちゃん”は軽く超えていたので、「慧ちゃん、おいしいところをもらってるな!」って思いました(笑)。

――ちなみに、壱馬さんには以前のインタビューでルプスのキャラクター設定について聞いていますが(※1)、流星さんと陣さんはご自身のキャラを考えるにあたって、どんなことにこだわりましたか?

海沼:僕はゲームが大好きなので、ハッカー集団という設定と現実の自分を関連づけるって考えた時に、ゲーマー要素は絶対入れたいと思っていましたね。あとはブラジルと日本のハーフだから、それも戦闘シーンに加えたら面白いんじゃないかなとか。自分なりにいろいろと提案しながら、キャラクターを創り上げていきました。

川村:なんでフローリーなの?

海沼:ハッカーは調べたり、研究するっていうイメージがあったので、研究者っぽい名前にしたいなと思って。それっぽいワードを調べていく中で、良い響きだなと思ったのがフローリーでした。

陣:僕はもう、自分がカッコいいと思うものを詰め込みましたね。公式ガイドの紹介文にも「『忘己利他(もうこりた)』をモットーとし、自分よりも他者のために尽くすサムライ」と書いてあるんですけど、そういう精神、武士道って「カッコいいなぁ」と思うし。剣を持ってるのも、カッコいいと思ったからで。現実の自分とリンクする部分が多くて、去年、舞台『ETERNAL』で殺陣に挑戦してからは、いつかはゴエモンとしても殺陣を披露できたらいいなと思うようになりました。

 ゴエモンという名前は、このプロジェクトが始動する前に、海外に発信するコンテンツだと聞いていたので、日本をイメージできる名前がいいなと思って決めました。でも、名前を発表した時、ファンの人たちがざわついたんですよ。結構みんな横文字のカッコいい名前なのに、「1人だけゴエモンおるぞ!?」って(笑)。

川村壱馬

――当時取材したJr.EXILEのみなさんも、ざわついていましたよ。「陣くん、ゴエモンなの!?」って。

陣:それで注目してもらう作戦だったので、狙い通りになりました(笑)。

川村:「CALL OF JUSTICE」のMVも、陣さんがカッコよすぎるって話題になりましたよね。

陣:「陣さんなのにカッコいい」って? 失礼な話やな~(拗ねた表情)。

川村:純粋な褒め言葉ですよ(笑)。

――「CALL OF JUSTICE」のMVで、ゴエモンがバッと手を挙げた瞬間にROWDY SHOGUNの文字が浮かび上がるところは、完全にゴエモンが主役でしたからね。『BATTLE OF TOKYO vol.4』でも良いところで現れて。

陣:(ゴエモンは2巻でチャッター/Chatter≠GENERATIONS 小森隼と戦った後、ずっと入院していたため)入院した甲斐がありました! ただね、ゴエモンって、喋ると俺よりもコッテコテの関西弁なんですよ。「○○やさかい」みたいな、絶対言わんやろっていう関西弁(笑)。だから、自分でもたまにクスッとしちゃうんですけど、カッコいいところも見せつつ、コミカルな一面もあるっていうのが僕らしさかなと思っています。

――そんなゴエモンが一匹狼のようなルプスをフォローする姿は、実際のおふたりにも重なって、良い関係性だなと思いました。

川村:そうですね。4巻でもルプスとゴエモンのやりとりが出てくるんですけど、やっとゴエモンが退院したので「そろそろ2人で伝説の刀を探しにいく展開にならないかな?」なんて期待してて(笑)。

陣:それ、ええな~!

川村:という感じで、僕らもイチ読者として楽しんでいます。

BALLISTIK BOYZ、3年分の成長を発揮するステージに

――また、小説の発売日である7月21日には、4日連続で行われるライブ『BATTLE OF TOKYO 〜TIME 4 Jr.EXILE〜』(さいたまスーパーアリーナ)が初日を迎えます。2019年に4日連続で開催した『BATTLE OF TOKYO ~ENTER THE Jr.EXILE~』(幕張メッセ)との大きな違いは、どういうところだと思いますか?

川村:前回は曲数も少なかったですし、小説が発売される前ということもあって、『BATTLE OF TOKYO』の世界観はありながらも、Jr.EXILEとしてのライブを届けている感覚が強かったんです。でも、今回はわりとストーリー通りと言いますか。映像を多用しているので、まだ小説を読んでいない方にもわかりやすく伝わると思いますし、小説を読んでくださっている方には、より深く世界観を堪能していただけると思います。新たな試みとしては、毎公演違ったパターンでお届けするバトルコーナーもあるんですけど……はっきり言って、これは『BOT』とほぼ無関係ですね。

陣:言い切った(笑)!

川村:7月21日は“BATTLE OF HiGH&LOW”、22日は“BATTLE OF KINGDOM”、23日は“BATTLE OF iCON Z”、24日は“BATTLE OF SUMMER”というコーナータイトルがついているんですが、『BATTLE OF TOKYO』のストーリーを体感するという大筋とは完全に別物になります。とはいえ、“Jr.EXILE超東京夏祭り”と謳っている時点で、わりと何でもアリだと思いますし(笑)。盛りだくさんの内容でお届けできたらと思っています。

海沼流星

――前回の『BOT』ライブは、BALLISTIK BOYZにとってデビュー直後の大舞台でしたが、流星さんは久しぶりの『BOT』ライブを目前に控えて、どんなことを感じていますか?

海沼:もちろん、デビューして2カ月後にライブをやるのと、自分たちの単独ライブを経てやるのとでは、全然違うクオリティのステージになると思います。気持ちの面でも今回は少し余裕を持てているので、『BATTLE OF TOKYO』の世界観に寄り添うような表現ができるのかなって思います。前回は、僕らはバットを持って登場したりしたんですけど、今は個々のキャラクターも小説に描かれているので、その要素も確実に自分たちの表現に加わるでしょうし。個人としてもグループとしても、「これがJIGGY BOYSなんだ!」って思ってもらえるようなパフォーマンスをお見せできたらと思っています。

――流星さんは『THE SURVIVAL 2022 〜BALLISTIK BOYZ vs MA55IVE〜 × PSYCHIC FEVER』(6月3日~7月12日)にも参加されましたが、その中で他のグループとのチームワークの良さも感じましたか?

海沼:そうですね。この3グループは全員『BOT』に参戦しますし、『THE SURVIVAL 2022』もテーマが“バトル”だったので、僕たちはリハーサルに入る前から、一足先に予習しているみたいな感覚があって。ここ数年はグループ単体でのライブが多かったので、3年前もこういう感じだったなっていう懐かしさもありました。やっぱり、こういう「男と男の闘い!」みたいな空気感はアガりますね。バトルは自分たちの新しい一面を発見できる場でもあると思うのですが、お互いに意見を出し合って、一緒にライブを創り上げている感じが楽しいですし、このまま『BOT』に突入するんだって思うと、すごく楽しみで! 『THE SURVIVAL 2022』をやりながら、次の展開を予想してワクワクしていました。

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