プロ野球選手は登場曲にBTSをなぜ選ぶ? カブス 鈴木誠也、ヤクルト 中村悠平、オリックス 中川圭太ら“球界ARMY”の増加

 プロ野球は選手たちのプレーだけではなく、エンタメ的見どころもたくさんある。特に音楽好きとしては、ホームチームのバッターが打席に立ったり、ピッチャーが登板したりする際に流れる各選手の登場曲のチェックは欠かせない。

 有名なのは、元阪神タイガース選手・藤川球児の「little thing every precious thing」(LINDBERG/1996年)、元読売ジャイアンツ選手・阿部慎之助の「September」(Earth, Wind & Fire/1978年)など。ちなみに映画『メジャーリーグ』(1989年)で主人公のリッキー・ボーンが「Wild Thing」(The Troggs/1966年)をBGMにマウンドに向かう姿は、とにかく格好良い。登場曲は、もっともテンションがあがる演出の一つとなっている。

 そんな登場曲のなかでも現在、大人気なのがBTSの楽曲である。

「Stay gold」使用の鈴木誠也はオリンピックでも“ゴールドメダル”

BTS (방탄소년단) 'Stay Gold' Official MV

 2022年よりメジャーリーグのシカゴ・カブスでプレーする鈴木誠也選手は、広島東洋カープに在籍時「Stay gold」(2020年)を使用。「ずっと輝き続ける」という意味が込められた同曲は、若き主砲としてカープを支え、2016年から2018年にセ・リーグ3連覇を果たすなどチームの“黄金期”を築き上げた鈴木選手にぴったりの選曲。また2021年開催の東京オリンピックの野球日本代表でも4番バッターとして大活躍。日本の“金メダル”の獲得に貢献した。鈴木選手にとって「gold」は縁の深い色なのである。

BTS (방탄소년단) 'Butter' Official MV

 東京ヤクルトスワローズの中村悠平選手は2021年、「Butter」(2021年)が鳴り響くなかで1打席目に立っていた。バターのように人の心に入りこんで周囲を自分の虜にしていく男性について歌った、この曲。〈Side step, right, left to my beat(僕に合わせて左右にステップを踏んでごらん)〉という歌詞は、キャッチャーとしてピッチャーたちの投球をエスコートする光景と重なる。2021年のスワローズのチーム防御率(9イニングでピッチャーが相手チームを何点に抑えられるかを示す指標)は3.48でリーグ最少。この成績は中村選手の好リードが大きく、20年ぶり6回目の日本一の立役者となった。

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