『King & Princeる。』は全世代対応型のジャニーズバラエティ? 5人の笑顔が見れる冠番組に
King & Princeの冠番組『King & Princeる。』(日本テレビ系)がレギュラー化されて半年が経つ。数回の特番、そしてレギュラー化を経て、今年4月からは60分番組に拡大とまさに軌道に乗っている。ムチャぶり生検証番組というコンセプトのもと、メンバーが様々な企画に挑戦する本番組。過去の放送回を踏まえながら、番組の魅力に迫ってみたい。
遡ること2021年5月17日、『バゲット』(日本テレビ系)生放送中のこと。スタジオの窓の外に、岸優太とカニのかぶりものをした永瀬廉が映り込んだ。「一体何の撮影?」と思ったのだが、のちにこれが『King & Princeる。』の企画だったことが判明。生放送中に映りこんでTwitterのトレンド1位を目指す、というものだった。今年元日の放送でもゲリラ番宣でTwitterトレンド1位を狙ったほか、同放送では2022年最速でギネス世界記録にも挑戦。また生ライブでは、歌の最後に「King & Princeの生ライブ最後に視聴者の度肝を抜く演出が!どんな演出?」というお題が出され、「スタジオセットが倒壊」「上から“お年玉”」いずれかの演出が視聴者投票によって行われるという、ハラハラドキドキする企画が盛り込まれていた。王子様のようなキラキラ衣装で「シンデレラガール」を歌い上げたところまでは良かったが、上から落ちてきた大量のピンポン玉に滑ってコケるメンバー。さっきまでの姿が幻かのようなオチである。時に容赦しない“ガチ”さも、この番組の特徴と言える。
1月30日の放送回では、「壁ドンよりときめく新たな胸キュンモーションを考える」というお題に挑戦。岸が扮する岸子を前に、胸キュン行動をとるというものだ。トップバッターを務めた永瀬は“猫まと”(猫のようにまとわりつく仕草)に挑戦。ソファに座る2人、永瀬は岸子に体を預けるとごろんとひざ枕。「今日なんの仕事してたの?」と下から岸を見つめると、ゴロゴロとしながら「ねえねえ、ちゅ~るじゃなくてチュウちょうだい」と甘い決め台詞を放つ。
一方、チョコレートフォンデュの熱さとの戦いとなった“ホッチョコ”に挑戦したのは髙橋海人。熱そうなチョコレートをまとったマシュマロを食べてセリフを放つのだが、体こそ震えたものの表情を変えずに見事セリフを言ってのけた。バラエティ番組でありながら持ち前のスキルで突破する、そんな一面に胸がキュンとするのだ。
3月13日放送回では英語力を試す「日本語禁止!English Cooking」が行われた。永瀬・髙橋、平野紫耀・神宮寺勇太のペアに分かれ、岸が英語で伝えるレシピ通りに調理していく。岸は英語でキンパの作り方の手順を伝え、ワードを手がかりに機転を利かせる永瀬と髙橋。時折、間違った方向に進んでしまうと苦い顔を浮かべる岸だったが、モニタリングしながら平野・神宮寺ペアがツッコみを入れる。岸は牛肉を「Stomach beef」、細切りを「Looks like potato cut」と独特の表現力で伝え、それでも髙橋が機転を利かせどうにか終了。キンパを作るはずがピビンパが完成してしまうという着地を見せた。独特の言い回しをどうにか解釈した一幕に、進行を務める劇団ひとりは「やっぱ同じグループってすげえな!」と驚いていた。