ラストを飾ったNEGI☆Uは、スバルによる「あじまうあじまうあじまう！」の挨拶が印象的な「PANIGHT」からスタート。次々と展開する曲調に合わせて目まぐるしい歌割やセリフで勢いのあるステージを見せた。元気でパワフルなスバルとアイドルオーラが溢れるねねに対し、自他ともに認める陰キャであるあくあは少し引き気味で、控え目でしとやかな笑みを見せる。MCもしかり、スバルとねねが飛び跳ねて盛り上がる一方で、2人に挟まれたあくあが「やっぱり「PANIGHT」は陽キャソングだよね、圧が強かったよね」と不安そうに感想を話す様子が微笑ましい。「ドヤっとVピース☆」ではファンもコメントでピースサインの絵文字を送りながら、共に盛り上がった。 

　陽気なアッパー2曲に続き、アイドルらしい可愛らしさのある「よくばりキュートガール」も披露。キュートなパフォーマンスをしながらも、ユーモア溢れるセリフパートでは3人の関係性を見事に描き出し、和気あいあいとしたステージを作りあげた。個々のアイドルとしての魅力とユニットとしてのバランス感を同居させた見ごたえのあるステージを展開した。 

　それぞれの持ち味や特徴を生かした楽曲で個性豊かなステージを繰り広げた3組。いずれもチャット欄にはファンの応援がリアルタイムで更新され、そのスクロールの速度からもライブの熱量の高さがヒシヒシと伝わってきた。また、バーチャル空間ゆえの、引きから寄りまで自由なカメラワークも演者のダンスや視線、表情や広い会場を捉えていたのも印象的だ。バーチャルアーティストならではの要素とホロライブメンバーの魅力がふんだんに盛り込まれた、臨場感溢れるライブとなった。