風男塾、Pipping Hot、BOPが見せた明るい未来 新たなスタート切ったdreamBoat3組による『#だんぱら_フェス5』

 2組目のコラボステージは、風男塾の柚希関汰・葉崎アラン・胡桃沢鼓太郎とPipping Hotの碇たくみによる「Don't stop the music」(EUPHORIA)。歌・ダンス共に定評のある関汰、ここ1年の進化が目覚ましいたくみ、クセのある歌い回しが中毒性の高いアラン、末っ子キャラの鼓太郎という顔ぶれで、この大人びたダンスチューンを披露するとは、なかなか異色の組み合わせだ。しかも、ダンススキルの高いBOPの楽曲だけに、ここまで仕上げるのは大変だったようで、MC中、振付を教えてくれたという心と乙綺に対して「正解を教えてほしいのに“ニュアンスでカッコよく”って何!?」「BOP、ニュアンス多すぎじゃない!?」と口々に不満を漏らすメンバーたち。だが、たくみが「新たな一面が見られたんじゃないですか?」とフロアに問いかけると、彼らの努力が実った証として、場内は温かな拍手で包まれた。

 乙綺が「“ニュアンスで!”なんて言ってないよ~(笑)」と言い返しながら現れたBOPは、観客にもダンスをレクチャーし、『ラヴ・ユアセルフ』収録の初披露曲「Neo space」へ。各メンバーの見せ場もありつつ、リードボーカル・真紗斗のハイトーンボイスに乗って全員で駆け出すようなダンスが、これからさらに加速していくBOPの活躍を連想させる。MCで乙綺が「お隣を殴らない程度に、サビの〈Neo space〉でクルクルポン! とペンライトを回してください。コメントの人たちも!」と呼びかけた通り、場内もコメント欄も大賑わいだ。

「さぁPipping Hot、ラスト!」「だんぱら行くぞ! 足りないもっと!」

 杏と朔玖の荒々しい煽りで気合いを入れると、Pipping Hotはライブ定番曲「Hopper!!!!!」を投下。『だんぱらフェス』に5回連続で“出場”しているLeeの「楽しくてたまらない!」と言わんばかりのピースサインや、〈Fullten中毒〉を〈だんぱら中毒〉にアレンジした朔玖パートなど、どの瞬間を切り取っても最高に眩しい。そして“最高”と言えば、風男塾の「最高シャウト!」。時には大粒の涙を流しながら届けたこともあった曲だが、今、7人が一列になって拳を突き上げる姿はじつに頼もしい。太陽と鼓太郎が叫ぶ〈おっけーです!!〉もとびきりキュートで、元気いっぱいに最後のコラボステージへとバトンを回した。

 3組目のコラボステージは、Pipping Hotの有光陽稀・雫月Lee・八雲杏・逢坂朔玖とBOPの翔咲心・海憧乙綺・彩浪遥斗による「新たなる幕開けのための幕開けによる狂詩曲〜キミがいればオレたちも笑顔∞〜」(風男塾)。スリリングなイントロから始まり、バラエティ豊かな展開で魅せる同曲を、風男塾と同じ7人編成で届けていく。BOPの“イケメン”担当・遥斗の〈「俺ってイケメンですよね?」〉から順に1人ずつセリフを繋ぐパートも、各メンバーのキャラクターに似合う配役で、オリジナルとはひと味違った仕上がりに。普段はカッコいい楽曲が多いPipping HotとBOPの笑顔溢れるステージも新鮮だ。そこにムードメーカー・乙綺が他のメンバーを呼び込み、16人で贈るラストナンバーは、dreamBoatのデビュー曲「夢限大セイリング」と、今や『だんぱら』に欠かせない「キラッとL☆VE」。曲中に杏と良宗がじゃんけんをするなど、グループの垣根を越えた絡みが微笑ましい「夢限大セイリング」に対して、「キラッとL☆VE」は各グループの強みとdreamBoatの一体感を同時に詰め込んだ演出となっており、特に〈だって前世はきっと ロミオとジュリエット〉と歌う心の前にアランが跪く姿は、グループでは滅多に見られないロマンティックな一面と言えるだろう。

 なお、曲前のMCで鼓太郎が「だんぱら5、6、7、9、10……と続けていきたいです。8ももちろんやります!」と宣言していたように、2部では、11月19日に神田明神ホールで『#だんぱら_フェス6』を開催することも明らかに。最後にメンバーを代表して、関汰が「各3チーム、そしてdreamBoatとしても精一杯頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします!」と今後への意気込みを語ると、dreamBoatは次なるステージに向けて賑やかに出航したのだった。

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