今市隆二が語る、エンタテインメントを届ける誇り 苦難の時代にアーティストとして歌うべきメッセージ
「エンタテインメントで心を豊かにするのは一番必要なこと」
ーー今回の「辛」は、どういう人に届いてほしいというイメージがあるでしょうか?
今市:さっきSNSの話をしましたけど、今は戦争があったりとか、コロナ禍で大変な思いをされてる人もいて、みんな悲しみをどこかで絶対持っているので、そういう人たちに対して、背中を押すとかじゃなくて、寄り添ってあげることができたら嬉しいです。
ーーコロナ禍や戦争は、今市さんご自身にも影響を与えているのでしょうか?
今市:コロナ禍になったときも同じことを言っていましたけど、戦争が起きるなんて誰も想像がついていなかったというか。でも、実際にそれが起きていて、大変な世の中になっているなと感じるので、そういう思いをアーティストとしては作品にしていくしかないし、作品にすべきだと感じています。
ーーこういう時代になってしまうと、エンタテインメントの在り方に対して今市さんも悩まれたりするでしょうか?
今市:やっぱりコロナ禍になって、みんながダメージを食らって大変な思いをして、エンタテインメントどころじゃないということは自分も感じました。でも、エンタテインメントの力を信じたいし、エンタテインメントでしかできないことは必ずあると思うんです。心を豊かにするって、もしかしたら一番必要なことかもしれないですし。そういう思いがあるなかで、例えば去年、三代目JSBの10周年ライブをやったときに感じたんですが、やっぱりエンタテインメントやライブが持つ力は本当にすごいなと。あれは他のものでは勝てないので、そういう意味ではすごく重要な仕事をさせてもらっているという自負があるんです。だから、そこは再確認できました。エンタテインメントの力を信じて良かったなという気持ちです。
ーー6月からのツアーも発表されていて、いろいろなところに行くと思いますが、ファンの皆さんにどんなメッセージを伝えたいでしょうか?
今市:もちろんライブを通して伝えたいメッセージはたくさんあるんですけど、一番は僕が直接会いに行くということがポイントなのかなと。オンラインで会えたりしますけど、やっぱり直接会うことが本来のあり方だし、しかも近い距離で会えればそれに勝るものはないですから。ライブもやっぱりそうだと思うんです。そのなかで、自分が感じているメッセージを皆さんに届けられたらなという感じですね。
ーーそういうお話を聞くと、やっぱりなかなかライブができなかった時期のフラストレーションが、今市さんの中で大きかったのかなと思うんです。
今市:たしかにそうですね。そんなに抱えていたつもりはなかったんですけど、やっぱりあったんだなと自分の中で感じていて。今少しずつ状況が良くなってきているなかで、前よりは強気でライブに臨めるなと思っているので、そういう気持ちで普段なかなか回らないホールでのライブを、今年はしっかりやっていきたいです。
※1:https://realsound.jp/2021/07/post-821787.html
■リリース情報
今市隆二「辛」
5月13日(金)配信リリース
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