乃木坂46 5期生 井上和、五百城茉央、奥田いろは……『新・乃木坂スター誕生!』で明らかになった歌唱力の高さ

 もう一人、頭角を現しているのが、奥田いろは。彼女もまたゴスペラーズと一緒に「やさしさに包まれたなら」をアカペラカバーしている。リードボーカルだけでなく、本格的なハモりにも挑戦。さらには出だしのカウントに、サイドステップまでも発案してしまっている。ただ、彼女が本領を発揮するのは、アコースティックギターを持った時だ。中学生の頃に本格的にアコギを始め、軽音楽部に所属していた奥田。『5期生お見立て会』の特技披露では、Saucy Dog「いつか」を、そしてドキュメンタリー内では恩師に向けて生田絵梨花のソロ曲「歳月の轍」を弾き語りで披露している。特に万人の胸を打つであろう「歳月の轍」は多くの人に観てもらいたい映像であり、長年彼女を見てきた先生が「人一倍努力する、素直な子」と認めるその真っ直ぐさがボーカルにも十二分に乗っている。ちなみに、五百城もアコギを弾くことができ、『乃木坂工事中』(テレビ東京)の「PR大作戦」にて「せっかちなかたつむり」を〈せっかちな関西人〉と替え歌で披露している。

 今後は『新・乃木坂スター誕生!』に、岡本姫奈と中西アルノの2名が参加し、特に中西にとってはその歌唱力を発揮する絶好の場になるのだろう。いよいよ開催が迫ってきた、日産スタジアムでの『10th YEAR BIRTHDAY LIVE』では、5期生曲「絶望の一秒前」だけでなく、彼女たちが乃木坂46の10年の歴史の中で生まれた楽曲を歌い継ぐ瞬間がくるかもしれない。

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