Stray Kids、これまでの道のりを集約した圧巻のパフォーマンス 『2nd World Tour “MANIAC”』ソウル公演生配信レポ

 ロックな雰囲気を纏ったサウンドの「CHEESE」「YAYAYA」「ROCK」をエネルギーたっぷりに終えると、チャンビンとハンはリアルでラップを 即興的にラップを交わしたり、ヒョンジンとフィリックスはまだ公開してない曲を短く聞かせてファンの期待を高めた。グループの音楽ジャンルの幅広さを短いパフォーマンスながらも感じさせた瞬間だった。

 一方「Waiting For Us」を披露したバンチャン、リノ、スンミン、アイエンのユニットから芯はありつつも透き通るような声で歌い上げ、また違う表情を見せた。しっとりとした雰囲気が続く中、このユニットはMCを交えつつ準備したカバー曲を短く見せてファンを喜ばせた。

 次のステージではまた180°雰囲気を変え、ユニット曲「Muddy Water」でラップラインの魅力を存分に感じさせた。「Silent Cry」を続けて歌った彼らが、たくさんのファンがこの曲を好きだと聞いて、とコメントしていたのも印象的だ。

 コンサートの本編ラストを飾ったのは「Hellevator」「Double Knot」「TOP」「Victory Song」。プレデビュー時やデビュー初期の楽曲を披露し、パフォーマンススキルをさらにアップデートしたことをしっかりと証明した。感慨深く聴いたファンも多いのではないだろうか。

 アンコールではコンサートグッズを着用して登場したメンバーたちが、まずは勢いよく「TA」と「MIROH」を披露。今日はみんなコンディションがいい、と口にしながら、最後のMCメントに。感極まったメンバーたちが涙を流しながら、声にならないときは休みつつ、ゆっくりと1人ずつコメントをしていった。コメントが終わるごとに集まって抱きしめ合う姿は、これまでの彼らの道のりを感じさせるような光景だった。

 「Star Lost」「Haven」の2曲を、アンコールとは思えないくらいのエネルギーを感じさせながら歌い、STAYの歓声とアンコールに応じ、特別に「Boxer」も追加で披露した。Stray Kidsの8人は、約4時間に及ぶコンサートを走り切った。最後まで謙虚に、ファンへの愛を持ちながら舞台に立つ彼らの姿が印象的な公演となった。

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