関ジャニ∞がデビュー18周年を記念するライブイベント『18祭（じゅうはっさい）』を7月16日、17日に横浜・日産スタジアム、同月23日、24日に大阪・ヤンマースタジアム長居で開催することを発表し、eighter（関ジャニ∞ファンの総称）を中心に盛り上がりを見せている。合わせて、ジャニーズグループとして日産スタジアムで公演を行うのが2006年のSMAP以来、実に16年ぶりとなることも大きな話題に。コロナ禍を経て、大規模スタジアムでの開催を決めた関ジャニ∞のこれまでのライブの歴史を振り返る。

大阪松竹座公演での経験が武器に

　3年後の2025年に開催される『日本国際博覧会』（大阪・関西万博）の開幕日と同じ4月13日に発表された『18祭』決定のニュースは、eighterだけでなく大規模イベントの再開を喜ぶジャニーズファンからも祝福の声があがった。関ジャニ∞としての野外ライブは実に8年ぶりとなり、真夏のスタジアムに関ジャニ∞とeighterの新しい歴史が刻まれることになる。

　関ジャニ∞は2004年8月25日、シングル『浪花いろは節』でCDデビュー。この時は関西地区限定でのリリースだったが、9月22日には全国で発売された。ジャニーズでは異例中の異例、演歌でのデビューであったが、彼らには一切の迷いはなかったと後に多くの媒体で語っている。どんな形でもいい、デビューしたいという彼らの思いをファンが全力で後押しした。デビュー前の関西ジャニーズJr.時代から大阪の松竹座でミュージカル『ANOTHER』の公演や、ファンから通称“クリパ”と呼ばれるクリスマスライブなどを行ってきた。今では想像できないことだが、当初は空席が目立ったこともあったという。

　いかに多くのファンに会場へ足を運んでもらえるかと試行錯誤し、コントや漫才など、それまでジャニーズにはなかった新たな要素をプラスしていった。それが今では関ジャニ∞の唯一無二の個性となり、歌やダンスだけでなくお笑いやコントもできる、“カッコいいのに面白い”関西ジャニーズが人気を博す要因の一つとなっている。松竹座でのライブはデビュー以降も定期的に開催され、関ジャニ∞以降も関西ジャニーズJr.をけん引してきたジャニーズWEST、なにわ男子らに引き継がれ、現在の関西ジャニーズJr.公演のベースを構築した。これが「大阪松竹座が関西ジャニーズJr.のホーム」と言われている所以でもある。

アリーナツアーからドームに　異例のチャレンジも

　関ジャニ∞はデビュー以降、大阪城ホールや国立代々木競技場第一体育館など全国のアリーナ会場でライブを開催。着実に動員数を増やし、2007年にはグループ初となるドーム公演『関ジャニ∞ えイトっ!ホンマ!?ビックリ!! ドームコンサート in OSAKA』をホームタウンの大阪、京セラドーム大阪で開催した。さらに勢いを増す彼らが選んだのは、ジャニーズ初となる全国47都道府県を巡った『全国47都道府県 完全制覇!!関ジャニ∞ えっ!ホンマ!?ビックリ!! TOUR 2007』だった。アリーナ規模のライブが定着してきた中で行われた同ツアーは、主にホール規模の会場で物理的にも心理的にも近い距離感でeighterとの絆を深め、次のフェーズへの大きな弾みとなった。

　2011年には初の5大ドームツアー『KANJANI∞ 五大ドームTOUR EIGHT×EIGHTER おもんなかったらドームすいません』を開催し、名実ともに日本を代表するアイドルグループの仲間入りを果たした。

　2012年にはデビュー8周年を記念した大型イベント『∞祭〜ボクらも8っちゃい、8っちゃけまつり』を幕張メッセとインテックス大阪で開催したほか、全国10都市で『KANJANI∞ LIVE TOUR!! 8EST 〜みんなの想いはどうなんだい？僕らの想いは無限大!!〜』を行い、味の素スタジアム、大阪・長居スタジアムでグループ初となる野外スタジアム公演を成功させた。