成田昭次、様々なピースが揃い完成した新たなパズル 男闘呼組時代の楽曲から13年ぶり新曲まで披露したビルボードライブ公演
本編ではバンドで演奏、アンコールでは寺岡のピアノをバックに2人で「パズル」を披露した。The BeatlesやOasisなどを彷彿とさせるような、寺岡らしいエバーグリーンな輝きを持った楽曲。〈なくしたパズルのピースが今頃出てきた〉というフレーズが最高で、胸の奥でくすぶっていた炎が再び燃え上がるようなイメージが浮かんだ。自身の人生を振り返りながら、胸に秘めたる思いを吐露するような雰囲気で歌った成田。男闘呼組のことを彷彿とさせる歌詞もあり、懐かしくも温かい友の存在に背中を押されながら、今自分はここに立っている。そんな思いがヒシヒシと伝わってきた。
またアンコールでは、昔作った曲をリメイクして今の気持ちを乗せたという、成田が作詞・作曲を手がけた先行配信曲「どんでん返しのラストシーン」も披露された。
「正直10年以上間が空いていたのでできるかどうか不安もあったけど、“やるしかない”と思い、やっぱり前向きな姿勢が大事だと自分に言い聞かせてやっとこの日にたどり着けました。ここに来るまで、本当にいろんな人たちに応援してもらって支えていただいて、実現できたライブです。そうした全ての人に感謝いたします。何よりここに足を運んでくださった皆様、そして配信をご覧の皆様、本当にありがとうございます。成田昭次、また戻って来ました。昔ほど若くはないけど(笑)、どこまでやれるか自分でも楽しみなので、今後ともよろしくお願いします」
5日に行われたBillboard Live OSAKAでの公演には、元・男闘呼組の盟友である前田耕陽がゲストで登場。トークを弾ませる前田に「さすがですね!」と笑って返した成田。「お客さんがパズルのピースになって、無限に広がるパズルの四隅を僕らが押さえることができる日が来たらいいんじゃないか、そんな願いを持ちながら演奏したいと思います」と前田。アンコールで前田のピアノと共に「パズル」を歌い、2人は最後にガッチリとハグを交わした。成田昭次の音楽シーンへの復帰という、最後のピースがハマったこの日、セピア色に褪せていたパズルが再び色鮮やかさを取り戻し始めた。
■セットリスト
1.IN THE RAIN
2.不良
3.Midnight Train
4.Going My Way
5.Bad Generation
6.やってるね
7.After Rain
8.Honey
9.パズル
10.ブーン・ブーン・ブーン
11.That’s It
En1.どんでん返しのラストシーン
En2.パズル(w/PIANO 寺岡呼人)