BTS、7人が生配信で語ったグラミーの裏側 どんなピンチが訪れてもベストを尽くすスタンス
そして、今回ダンスブレイクのステージングを傍から観ることとなったJINが「なんでみんなBTSが好きなのかわかる気がしました」という言葉を発していたのも印象深い。ある意味ARMYと同じ視点でメンバーの勇姿を見届けたからこそ、出てきた言葉なのだろう。
ARMYの気持ちとリンクした思いを抱いていたといえば「これ(受賞)で報いることができるという気持ちが大きくて」と話していたJIMINだ。終始、穏やかな笑顔を浮かべていたが、乾杯したシャンパンをグイッと飲み干す。その姿を見たJUNG KOOKが「お酒の味はどう?」とたずねると、その表情とは裏腹に「苦い」とポツリ。
韓国ドラマでも見かけるこの酒の味を聞くシーンは、いい気分の日や気持ちよく酔いたい日に“甘い”と答え、そうではないときには“苦い”となるようだ。穏やかな表情を浮かべながらもJIMINの悔しい気持ちが伝わってきた。
気持ちは次のステージに
RMが「正直になったほうがいいと思うんだ。今日悲しんで、明日切り替えればいいんです」とメンバーの、そしてARMYも抱いているであろうありのままの気持ちを受け止め、次に活かそうとする姿勢に、さすがリーダーだと思わずにはいられない。
そして、彼らの飾らぬ率直な本音の数々を聞けたからこそ、応援する側も「よくやった」「次があるよ」と次へと気持ちを向けられるような気がした。実際、彼らは今回のグラミー賞受賞式で数々のアーティストたちが披露したパフォーマンスから、多くの刺激を受けた様子。
翌日、JUNG KOOKがソロでライブ配信を行なった際にも、Silk Sonicのコンサートを観ながら「どうやって歌うんだろう」「喉をどうやって使っているのかな?」と勉強する気持ちでいたと明かしていたのも心強い。
「僕もああやって歌がうまくなりたい」と、鑑賞後もずっと歌の練習を続けていること。ボクシングのコーチをラスベガスまで連れて来て、体力回復に勤しんでいること。そして、「これからも地道に僕のこの声をきれいに整えていきながらみなさんにも新しい刺激を感じさせられる、そういう歌手になるので、応援してください」と、決意を新たにした。
4月8日、9日、15日、16日(いずれも現地時間)に『BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE-LAS VEGAS』を控えているBTS。グラミー賞で得た自信も、悔しさも、そして新たな刺激も、きっと次のステージに活かされるに違いない。時に壁にぶつかりながらも、前向きに進んで行く彼らの新たな1ページを見届ける楽しみができた。