JO1はなぜここまで人気を得ることができたのか ドキュメンタリー映画に収められた11人の軌跡
そして3つ目は、メンバー同士、メンバーとJAMの絆があることだ。前述の通り、最初は手探りの状態だったが今やそんなことを微塵も感じさせないJO1。映画にも「STAY」のMV撮影の様子、休憩中に木全翔也のギターに合わせて與那城奨、河野純喜、金城碧海が歌っているシーン、金城の活動休止を受けての「僕らが沈んでいたら帰って来づらい」という大平の発言、『JO1 LIVE “OPEN THE DOOR”』でメンバーそれぞれが金城のグッズを身に着けているシーンなど、11人の絆が感じられる場面が多々詰まっていた。そしてもちろん、JAMへの感謝と愛もたっぷりだ。「ヨントン(ファンとのオンライン通話会)で元気をもらえている」、「自分たち専用のスタジオができたのもJAMのおかげ」などそれぞれが感謝を語っており、彼らが本当にJAMを大切に思っていることがわかる。こうした絆がストレートに伝わってくることも、彼らが人気の秘密なのだろう。
映画の最後に「TOPとは?」と聞かれた際、「目指すべき場所」、「あいつらやべえなって言われること」、「わからない。みんなで見つけにいく」などの回答が出ていた。これは闇雲に「世界を目指す」と言っているわけではなく、自分たちの足元をしっかり見て、一歩ずつ進んでいるから出る発言だろう。豆原が「家でダンスの練習をしていたら、お母さんに『そのダンス誰に見せるの?』と言われた」と語っていたが、今や何万人という人が豆原のダンスを見て感動をもらっている。そういった可能性をJO1の11人から感じるからこそ、彼らなら本当に世界で活躍するグループになる、“Go to the TOP”が実現するのでは、と思えるのだ。
少しでもJO1が気になっている人、最近JO1が気になりだした人も、ぜひ『JO1 THE MOVIE 「未完成」 -Go to the TOP-』を見てみてほしい。彼らの軌跡を知ることができるはずだ。そして、『PRODUCE 101 JAPAN』から彼らを応援している人も必見だ。JO1の姿に目頭が熱くなることは間違いない。