EXILEリレーインタビュー第11回
【EXILEを紐解く5つの質問】20周年特別企画、メンバー全員リレーインタビュー第11回:白濱亜嵐
2001年9月27日のメジャーデビュー以降、メンバーの勇退や加入を繰り返しながら、音楽シーンの最先端を走り続けているダンス&ボーカルグループ EXILE。2021年9月27日にデビュー20周年のメモリアルイヤーに突入した。
リアルサウンドでは、EXILEの20年とこれからの活動に向けた「EXILE20周年特集」を展開しており、その特集の一環としてメンバー全員登場のインタビュー企画を掲載中。EXILEの20年の歩みの中で、それぞれがどのように活動し、ファンやシーンと向き合ってきたかを5つの質問を通して紐解いていく。
毎週更新のリレーインタビュー、第11回は白濱亜嵐の思いを聞く。(編集部)
■思い入れのあるライブ or 楽曲(シングル、アルバム)
白濱亜嵐(以下、白濱):「Rising Sun」は僕がEXILEに加入する前にリリースされた楽曲なんですが、MVに出演させていただいていることもあって、思い入れが強いですね。EXILEという存在を一番に表現している曲だなと思います。
ーーEXILEの一員になってから「Rising Sun」をパフォーマンスして、思い出深かった瞬間はありますか?
白濱:『EXILE LIVE TOUR 2018-2019 "STAR OF WISH"』というツアーをやった時に、EXILE TETSUYAさんがやられていた『ダンスで日本を元気に! 夢の課外授業 中学生Rising Sun Project』の一環で、各地域の子どもたちと一緒に「Rising Sun」を踊ったんですけど、子どもたちが必死に踊っている姿を真横で見ながら踊ったので、すごく印象に残っています。このプロジェクトは東日本大震災の復興を目的として始まったものなんですが、僕自身が子どもの頃にEXILEから夢をもらってダンスを始めたように、僕もまた子どもたちに夢のバトンを回せた気がして嬉しかったですね。ステージという高い位置に立って、何万人ものお客さんに見られながらパフォーマンスするというのはなかなか経験できないことだと思うので、参加してくれた子たちにとって、少しでも人生の糧になっていたらいいなと思います。
■EXILEのメンバーとして心掛けてきたこと
白濱:僕たち第四章のメンバーが加入した意味は、果敢に下の世代から挑戦していくことだと思いますし、特に僕は年齢的に下から2番目なので、若い感性を入れることを意識的にやってきましたね。それは音楽面にも言えることで、最近はトラックメイカーとしても活動していて、「RED PHOENIX」なども作曲させてもらっているので、自分が持っている音楽の感性や経験をEXILEに投影しなきゃいけないなと思っています。
ーーGENERATIONS from EXILE TRIBEの一員として活動する時とEXILEの時とでは、どんな違いを感じていますか?
白濱:「GENERATIONSだから」「EXILEだから」と言ってあまり気負わないようにやっているんですけど、僕の性格的には後輩の立場にいるほうが得意なので、EXILEでは先輩方に身を委ねてる感じがありますね。大家族の末っ子みたいな感覚(笑)。ただ、今までは先輩の意見をそのまま受け入れることが多かったんですけど、最近は積極的に発言するようにもなりましたし、アルバム『PHOENIX』にしても、先輩と一緒に作品作りができている実感がすごくあって。前よりもEXILEの一員としての自覚が強くなっているのかなって思います。
■ファンとの繋がりを感じた瞬間
白濱:昨年『EXILE TRIBE LIVE TOUR 2021 "RISING SUN TO THE WORLD"』で久しぶりの有観客ライブができた時は、まだ何が正解かもわからない中、僕らなりに感染対策を呼びかけたり、来場する皆さんに協力してもらえるように発信していたんですけど、本音を言えば、実際にどこまでルールを守ってくれるのか、未知なところがあったんです。でも、いざライブをやってみたら、一人ひとりがルールをちゃんと守りながら楽しんでくれているのが伝わってきて。メンバーの声が届いていたことも嬉しかったですし、今までにない一体感もあったので、改めてEXILE TRIBEのファンは素晴らしい方ばかりだなと誇りに思いました。
ーーコロナ禍では、SNSもファンの方とメンバーを繋ぐ大事な場所になっていると思います。亜嵐さんはどんなことを意識して発信していますか?
白濱:ソーシャルメディアは、いいように使えばファンの皆さんと密接にコミュニケーションを取れるツールですよね。でも、だからこそ自分が発信する時は押しつけにならないようにしたくて。告知事項や情報は極力シンプルに伝えて、あとは皆さんが楽しんでくれることや、僕の好きなことを発信して、素直に僕のことを知ってもらえたらいいなと思っています。
ーー最近のEXILEはすごくオープンで、ファンの方との距離が近いですよね。
白濱:そうですね。ファンクラブ向けの動画では、かなりフランクなEXILEを観てもらえるかと(笑)。以前のEXILEよりも親近感の湧くグループに変わってきているんじゃないかなと思います。