日向坂46はなぜここまで愛されるグループになった? ファンを牽引する〈一緒に歩いて 一緒に辿り着こう〉の精神
そして日向坂46にとって大きな出来事といえば、新メンバーの加入だろう。2020年2月に坂道研究生から新3期生として髙橋未来虹、森本茉莉、山口陽世がグループ入りした。一足先にデビューしていた同期の上村ひなのともフランクなやり取りを繰り広げ、これにまでに3期生楽曲も「この夏をジャムにしよう」「Right?」の2曲が発表されている。加入からおよそ1年しか経っていないものの、密度の濃い時間を過ごしている彼女たちは、今後ますますグループにとって欠かせない存在になっていくことだろう。
メディアを通じハッピーオーラを届ける彼女たちだが、もちろん良いことばかりが続いたわけではない。大切なメンバーの卒業、活動休止も経験した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、2020年12月6〜7日に開催予定だった悲願の東京ドーム公演も残念ながら延期となってしまった。
そんな中でも日向坂46は真っ直ぐファンに、ハッピーオーラを届け続けた。幾度となくグループに困難が訪れても〈もし仲間が倒れた時は僕が背負うからWOW…/一歩一歩寄り添うように/一つになって歩いて行こう〉と「約束の卵」の歌詞を体現するように、22人全員で乗り越える姿勢を貫いた。
お互いを補い合うような全員プレーで活動を続け、群雄割拠のアイドルシーンの中でも“オンリーワンの存在”となった。そういった意味でもひらがなけやき時代から変わらぬ彼女たちの姿勢が、多くの国民を虜にしていったのだ。
〈一緒に歩いて/一緒に辿り着こう〉(「約束の卵」)。ひらがなけやき時代から夢だった大舞台・東京ドーム公演は、いよいよ来月開催。そこでどんな景色を見せてくれるのかーー。楽しみにしていたい。