EXILEリレーインタビュー第9回

【EXILEを紐解く5つの質問】20周年特別企画、メンバー全員リレーインタビュー第9回:世界

 2001年9月27日のメジャーデビュー以降、メンバーの勇退や加入を繰り返しながら、音楽シーンの最先端を走り続けているダンス&ボーカルグループ EXILE。2021年9月27日にデビュー20周年のメモリアルイヤーに突入した。

 リアルサウンドでは、EXILEの20年とこれからの活動に向けた「EXILE20周年特集」を展開しており、その特集の一環としてメンバー全員登場のインタビュー企画を掲載中。EXILEの20年の歩みの中で、それぞれがどのように活動し、ファンやシーンと向き合ってきたかを5つの質問を通して紐解いていく。

 毎週更新のリレーインタビュー、第9回は世界の思いを聞く。(編集部)

■思い入れのあるライブ or 楽曲(シングル、アルバム)

世界:特に思い出に残っているライブは、2015年に開催した単独ドームツアー『EXILE LIVE TOUR 2015 “AMAZING WORLD”』です。僕を含む第四章からのメンバー5人にとってはEXILEの一員として初めて全国を回ったツアーでしたし、オリジナルメンバーのMATSU(松本利夫)さん、ÜSAさん、MAKI(DAI)さんにとっては勇退前のラストツアーだったので、すごく印象深いです。その中で特に思い入れのある楽曲は「EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~」で、客席を分断するように設置された花道に、メンバー全員が縦一列になっているところから曲に入ったんですけど、新メンバー5人は一番後ろのほうで先輩達の背中を見ながら踊っていて、EXILEの一員になったんだなという実感が湧いてきました。しかも、その時は『聖闘士星矢』の黄金聖衣(ゴールドクロス)みたいな金の衣装を着ていて。ドームの外周(アリーナとスタンド席の間の通路)をライオンに乗ったATSUSHIさんとTAKAHIROさんが移動していくっていう演出があったんですけど。

ーー当時も圧倒されましたけど、改めて言葉で説明するとすごい演出ですね。

世界:豪華ですよね(笑)。それなのに、ドームと思えないくらいお客さんと僕らの距離が近くて。その後も何度かドームに立たせてもらっていますけど、あの時が一番近かったと思うんです。だからこそ、EXILEの一員としてファンの皆さんに迎え入れていただけた感じが強かったですし、新メンバーになって1年半ほど経ってから実現したドームツアーだったので、いつも以上に気合いを入れてステージに立っていたなと思います。

■EXILEのメンバーとして心掛けてきたこと

世界:当然のことながら、僕個人の仕事でも、グループの名前やLDHを背負って現場に行くことが多いんですけど、だからといって「EXILEだから」というのは、あまり意識しないように心がけています。EXILEという一枚看板を背負わせていただくことで、会社やグループに貢献できることもあるとは思うんですけど、「EXILEだからこれはダメ」とか「EXILEだからこうあるべき」という悪い方に考えすぎてしまう可能性もあるので。EXILEやLDHを背負いながらも、あくまでも自分は“個”で動くようにしています。

ーー他のメンバーも個性豊かですが、アニメや漫画に精通した世界さんの存在が、体育会系のイメージが強かったEXILEの印象をガラッと変えたように思います。その点はどう感じていますか?

世界:僕らを見てくれている方々の一人ひとりに“EXILEはこういうグループ”というイメージがあるので、はじめは何をやってもギャップを感じると思うんです。しかも、漫画やアニメ、ゲーム好きなメンバーは多いですが、僕の場合、声優さんとお話させていただくこともあるので、「EXILEになんでお前みたいな人がいるの!?」って思われやすいんだと思います(笑)。でも、それは僕からすると嬉しい反応で。僕自身、EXILEに入る前と後で「実際はこうだったんだ!」と思うことも多かったですし、知れば知るほど新たな一面が見えてくるのがEXILEだと思うので、外の目はあまり気にせずに好きなことをやっています。とはいえ、先輩方が築いてきたイメージがあってこそのEXILEだと思いますし、EXILEがあってこその僕だと思うので、先輩方から受け継いだものも大事にしながら、新たなEXILE像を提示していけたらいいなと思っています。

■ファンとの繋がりを感じた瞬間

世界:一番はライブだと思うんですけど、配信イベントをやっている時も、ファンの皆さんとの繋がりをすごく感じます。最近はオンラインでミーグリ(個別トーク会)をやることも増えたんですが、対面だと緊張して話せないけど、画面を隔てることで話せるようになる方もいらっしゃいますし。「CL」や配信ライブ『LIVE×ONLINE』のように、僕らが一方的に配信して、それにコメントで返してもらうっていうコミュニケーションを経験したことで、顔が見えないからこそ深く繋がりを感じるケースもあるんだなと気づきました。

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