JO1からINIに引き継がれるメディア露出の機会 それぞれの系譜を経て辿り着いた今
このJO1の影響もあり、後発の『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』でデビューしたINIも、活動開始時から『王様のブランチ』(TBS系)で特集されるなど、破竹の勢いで活躍の機会を増やすことになった。先輩であるJO1同様、コマーシャル領域にも進出を果たし、デビュー間もないタイミングながらケアブランド「米肌」のCMに出演している。
JO1がその活動でファン層の礎を築いてきたのだとすれば、INIはファンの裾野を広げる新たな道を開いた、と言ってもいいかもしれない。特筆すべきは、JO1の活動では少なかった、新規メディアに露出していることだ。
INIは、デビュー当時から音声メディアでの活躍が多かった。デビューシングル『A』のリリース期は、音声サービス AuDeeにて、記念番組『INI -11Days Voice-』を配信。直近では、グループ初の冠ラジオ番組『From INI』(TOKYO FM)がスタートした。昨今トレンドでもある音声メディアは、音声だけでその様子を伝える分、トークの内容や声色から、個々のキャラクター像が伝わりやすい。デビュー前から個々人の魅力が際立っていたINIは、メンバーそれぞれのファン、そしてグループのファン層を広げるためにも、この環境を駆使しながら、大いに活躍していくだろう。
ボーイズグループシーンに一石を投じたJO1とINI。先輩から後輩へ引き継がれてきた活動の系譜は、さらに新しい展開を見せている。2022年1月、両グループはそれぞれ、自身のYouTubeチャンネルにて新しいコンテンツを発表した。JO1が届ける「Hi! JO1」、INIが届ける「INIフォルダ」はどちらも、“まだ発揮できていない彼らの新しい魅力”をファンに伝えることがコンセプトとなっている。デビューから続いてきたそれぞれの系譜を経て、同じコンテンツの舞台に立つ2組が、今後も楽しみで仕方がない。