乃木坂46 阪口珠美、佐藤楓、柴田柚菜、弓木奈於……転換点となる29thシングルフォーメーション予想

・山崎怜奈の選抜入りはなぜ叶わないのか

 また、毎作で山崎怜奈はなぜ選抜入りが叶わないのかと、ある種の運営批判とも取れる声が挙がる。アンダーにいながら乃木坂46において最も個人仕事で成功を収めている山崎は、かなり特異なポジションにあり、グループのコンサートや『乃木坂工事中』の収録に参加することもやっとな今の状況に、選抜稼働が上乗せされたならば、彼女のスケジュールと体力は破綻することになるだろう。選抜入りを願う一方で、それが破滅のトリガーになってしまうことは、誰よりも山崎本人が自覚しているはずだ。なんとも歯痒い状況だが、山崎には選抜アンダーという括りとは別の椅子を設けるのが得策とも言える。

・29thシングルが転換点となる理由、与田祐希の単独初センター案

 冒頭に先述した29thシングルが転換点となる理由に、今作がベストアルバム『Time flies』リリース後、初めてのシングルであること。さらに、5期生を迎えた上でのシングル期間となり、そこには5月に日産スタジアムで開催する『10th YEAR BIRTHDAY LIVE』も含まれることが挙げられる。ベストアルバムの次に、乃木坂46が打ち出す新たな姿ーー18thシングル『逃げ水』の与田祐希と大園桃子、24thシングル『夜明けまで強がらなくてもいい』の遠藤さくらのように、いずれ5期生から新たなセンターが生まれることは必然であるが、まだそのフェーズではない。

 現在、乃木坂46は27th、28thと2作続いてフロントメンバーが固定されている。それは遠藤さくら、与田祐希、賀喜遥香、齋藤飛鳥、山下美月の5人。白石麻衣の卒業シングルとなった『しあわせの保護色』以降の3作で、山下、遠藤、賀喜と3期生、4期生からのセンターシングルが続いたことは、明確な世代交代の表れであり、それに続くさらなる一手としては、単独センターの経験がない与田が最も適任なのではないだろうか。

 ただ、結成10周年の象徴として乃木坂46の全ての年月を目にしてきた齋藤をセンターに据えるのも、または山下、遠藤、賀喜が再びセンターに立つことも納得できる手である。名前を出すと切りがないためあえて控えるが、2列目、3列目からもセンターに抜擢できるメンバーがいる。卒業メンバーが相次ぐ中でも、その層の厚みを維持できていることは、出会いと別れを繰り返しながらもバトンを繋ぎながら10年を走りぬいてきた証だ。

※1 https://blog.nogizaka46.com/tamami.sakaguchi/smph/2021/12/064453.php

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