Buffalo Daughter、新旧ナンバーでフロアを熱く揺らした刺激的な夜 『We Are The Times Tour』初日レポ

 そんな彼らのライブに欠かせないのがPAを担当するZAKだ。スペイシーに広がるサウンドに、文字通り床を揺らし体に響かせる低音、絶妙のバランスで絡み合うそれぞれの楽器の音を巧みに届けてくれる。配信や録音では感じられない音の存在感を味わい、それを同じ場にいる人たちと共有するライブならではの楽しみは、彼のようなプロの手が加わってこそ生まれるものだ。彼の手腕が光ったのが「No Things」。盟友DMBQと互いの曲をカバーしたスプリット企画『A Missing Link Between Buffalo Daughter And DMBQ』のものだが、破壊的なまで爆音と重低音を生かした音響が売りのDMBQの曲をBuffalo Daughter流に解釈し、ライブではさらなるカオスを生み出した。昨年末に渋谷クアトロで行なったDMBQとの対決めいた対バン時に比べたら、この場に合わせた洗練が加わり自分たちのレパートリーとなってもよさそうな演奏に仕上がっていたのがさすがだ。ちなみに、このスプリットでDMBQはBuffalo Daughterの「New Rock」をカバーしている。

 アンコールも加え15曲。やはり新作がメインのワンマンはバンドの熱量もひときわ高く、どの曲も手応え十分だった。クールなポストロック/エレクトロニカのバンドという認識も正しいのだが、本人たちがクラウトロック好きでもあるだけに骨太なロックバンドと言う顔も彼らは持っている。ライブではそんな顔も存分に見せて、聴き覚えのあるギターリフが織り込まれたりファンキーなグルーヴで盛り上げたりもするから油断できない。柔軟に、自由に楽しませながら刺激的でもあるのが彼らのライブだ。それを改めて感じさせてくれたツアー初日だった。

■リリース情報
Buffalo Daughter
『We Are The Times Tour』
発売中
詳細:https://buffalodaughter.com/2021/09/17/we-are-the-times/

■ツアー情報
Buffalo Daughter『We Are The Times Tour』
2022年2月23日(水・祝)名古屋 徳三
2022年2月25日(金)京都 MUSE
2022年2月26日(土)岡山 YEBISU YA PRO
2022年2月27日(日)大阪 心斎橋ANIMA

Buffalo Daughter official HP:https://buffalodaughter.com

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