DEEP SQUAD、立ち止まらない歩みが結実した“スタートライン” 6人の強みを打ち出した1stアルバムを語る

DEEP SQUADのスタートライン

 DEEP SQUADが12月15日、1stアルバムとなる『D'PARTURE』を発売した。6人体制になって2年半近く経ち、待望となる本作には盟友・styやEXILE SHOKICHIが書き下ろした楽曲など、新曲4曲を含む、全13曲が収録されている。結成からほどなくしてのコロナ禍で、エンタテインメント業界全体を襲った不振の影響を受けながらも、活動を止めずに挑戦し続けてきた彼らの歩みの結晶ともいえる作品だ。さらに初となる全国ツアー『DEEP SQUAD LIVE TOUR 2022 “D'PARTURE” ~Episode 0~』の開催も決定し、今後の展開にも期待が高まる。そんな彼らが新作に込めた想い、またこれまでの歩みも含めて話を聞いた。(小池直也)

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「出発」と「DEEPER」にかけた満場一致のタイトル

ーーアルバム『D'PARTURE』完成おめでとうございます。今の心境はいかがですか?

DEEP YUICHIRO(以下、YUICHIRO):この6人の活動が固まって、ようやくスタートラインに立った気持ちですね。

DEEP KEISEI(以下、KEISEI):結成して約2年半になりますが、DEEPER(ファン)の皆さんと共に歩んでいきたいという想いも込めています。

宇原雄飛(以下、宇原):アルバムリリースはアーティストとして活動する前からの夢でもあったので、素直に嬉しいですね。これまで応援してくださったファンの皆さんに聴いていただきたいですし、これから僕らを知る多くの方々に魅力を知ってもらえればと。

杉山亮司(以下、杉山):気合いが入っています。本作を通して、どんなグループかを知ってもらえると思うので、たくさんの方に聴いてもらえるように盛り上げていきたいですね。

比嘉涼樹(以下、比嘉):僕たちの可能性を感じてもらえるようなアルバムになっているので、これからの活動にも期待してもらえる作品なのかなと思います。

DEEP TAKA(以下、TAKA):ここから再出発するという意味の「DEPARTURE」と、僕らのファンの皆さんの呼び名「DEEPER」をかけて『D'PARTURE』になりました。こういうご時世のなか、CDで出せることに感謝です。名刺代わりの作品ですから、たくさんの人に聴いてもらいたいですね。

DEEP TAKA、宇原雄飛

ーーこのタイトルは皆さんで意見を出されたんですか?

宇原:みんなで話し合った結果、「出発」と「DEEPER」にかけているので満場一致でした。

比嘉:後からスペルを変えて「D」を強調しようと。他にも『6』とか、色の名前にするという意見もありましたね。

KEISEI:シンプルに『DEEP SQUAD』というアイデアも出ましたし、DEEPの『YOUR STORY』(3rdアルバム)のように、『~STORY』はどうかとも話していました。

DEEP SQUAD 1st ALBUM“D'PARTURE”全曲ダイジェスト トレーラー

ーー皆さんはずっと曲を録りためていた印象がありますが、アルバムのコンセプトなどは決まっていたのでしょうか?

TAKA:あまり決め込んで作ってはいませんが、あえて言うと1曲目の「Intro~Night flight」から「We're back」の流れはやりたいと思っていました。COLOR、DEEPの時代からアルバムにはイントロを必ずつけていて、今回は4人がバッと出てくるような感じの始まりになっています。そういう意味で「ライブをイメージして作った」というのはあるかもしれません。収録曲の並び順でセットリストを組んでも問題ない気がします。

杉山:「Intro~Night flight」から「We're back」の流れは、曲のストーリーとしても繋がっているんですよ。この2曲のプロデューサー・styさんとも方向性について話し合って、DEEP SQUADってこういう感じなのかなというイメージを形にしていって、現在の僕らを象徴するような2曲になりました。

KEISEI:styさんにお願いしてよかったですね。イントロは「出発」なので、飛行機の無線みたいに「応答せよ」と言っているんですけど、それはファンの皆さんに向けた「応答してほしい」という呼びかけなんです。それから「We're back」のリリックは僕ら世代から次世代に受け継いでいくという内容になっていて。

比嘉:全員がメインボーカルであることもしっかり打ち出せました。

DEEP YUICHIRO、杉山亮司

ーーコーラスワークもしっかりフィーチャーされていましたからね。「Intro~Night flight」終盤のヘッドボイスで歌い上げる場面も印象的でした。

宇原:あの部分は僕が歌っています。めちゃくちゃ必死だったのですが、6人ボーカリストがいるので少しでも個性を出せたらなと思って、高音を伸ばした語尾に味をつけられるように工夫しました。せっかくパートをいただけたので、それを磨いて自分の武器にしていきたいですね。

ーーまた「We're back」はかなりスキルが要求される楽曲です。どのように歌っていったのでしょう?

KEISEI:あれくらいの仕事をしないと6人のエネルギーは出ないのかなと。入り乱れる曲なので、歌う順番を考えるのも難しいんですよ。いつもは年長メンバーでパート割を考えるのですが、この曲に関しては若手に任せたので「どんな感じで来るんだろう?」とワクワクでした。嫌いなメンバーのパートが極端に少なかったら面白いなとも話していて(笑)。

TAKA:歌詞的に僕ら世代が歌った方がいい部分もあったりするので、そこだけを微調整したのが今の形です。

杉山:こちらとしては「得意なことは得意な人がやった方がいい」と考えていたので、割り振られたパートだけではなく得意な部分を分担しました。YUICHIROさんだったら持ち味の高音をお願いしたり、TAKAさんとKEISEIさんにはミッド(中音域)を活かせる部分を歌ってもらったり。

DEEP KEISEI、比嘉涼樹

ーーそして「そんなことキミに言えない」は、作詞家・小竹正人さんの詞をショートフィルムにする「CINEMA FIGHTERS project」にて、白濱亜嵐さん主演の映画『言えない二人』主題歌ですね。

TAKA:映画と同じくこの曲も歌詞先行の曲なんですよ。さすが小竹さん、いいですよね。DEEP時代にも「白いマフラー」「夜風」「Chocolate」「Baby Shine」などを作詞していただきましたが、いつも情景が浮かぶ歌詞を書いてくださるなと。

比嘉:ドラマを観ているみたいなんですよね。

TAKA:『言えない二人』舞台挨拶のイベントにも出させていただいて、作品も観たのですが、いい映画でエンドロールに僕たちの歌が流れてグッと来てしまいました。

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