THE CHARM PARK、大橋トリオ×WOWOWオリジナルライブ 担当プロデューサーが語る音楽・ライブ映像への愛情

 WOWOWのオリジナルライブ番組『THE CHARM PARK×WOWOW SPECIAL LIVE Attack the Ages』(11月23日午後2時50分〜、12月31日午前10時45分〜)、『大橋トリオ LIVE AT MUSIC HOUSE』(11月23日午後4時30分〜、12月30日午後4時30分〜)が放送・配信される。どちらのプログラムも、アーティスト自身の個性と魅力、そして、ここでしか見られない映像演出やシチュエーションを含め、音楽ファン必見の内容だ。本稿ではその映像の見どころとともに、松井菜穂プロデューサーへのインタビューをお届けする。

 『THE CHARM PARK×WOWOW SPECIAL LIVE Attack the Ages』は、60年代、70年代、80年代、現代にフォーカスを当て、それぞれの時代とリンクした選曲、アレンジ、演奏、衣装、映像で表現する独創的なステージを体現。このアイデアの発信者は、Charm自身だ。

 60年代のコーナーではブラウン管のテレビを想起させるモノクロの映像とともに、The Beatles的なマッシュルームカットのCharmとバンドメンバーが性急にしてポップなロックンロールを演奏。70年代ではサイケデリックな衣装とミラーボールの光のなかでジミ・ヘンドリックス直系のブルージーなロックナンバーを響かせる。そして80年代では、ファンク、ソウル、ロックを融合させた音像をプリンスへの愛が詰まったパフォーマンスで描き出した。

 “現代”では、アルバム『Bedroom Revelations』の収録曲「Sunflower」をはじめ、「Gravity」(『Reverse & Rebirth』収録)、「カルペ・ディエム」(『Timeless Imperfections』収録)など、古今東西のポップミュージックの粋を感じさせる楽曲を次々と披露。「Rolling On」(『A REPLY』収録)をメンバー全員で合唱し、“急がなくていい、共に進もう”というメッセージを視聴者に手渡した。

 『大橋トリオ LIVE AT MUSIC HOUSE』が撮影されたのは、自然があふれるプライベートスタジオ。信頼するミュージシャン仲間(THE CHARM PARK/Gt&Cho、神谷洵平/Dr、須長和広/Ba、小林創/Key、武嶋聡/Sax)とともに親密な雰囲気のなか、質の高いポップミュージックを創出してみせた。

 演奏する楽曲はリスナーのリクエストからもセレクト。ジャズ風にアレンジされた「CLAMCHOWDER」(『PRETAPORTER』収録)をはじめ、「サクラ」(『plugged』収録)「EMERALD」(『I Got Rhythm?』収録)なども、この日だけのスペシャルな編曲で披露された。生楽器の響きを活かしたオーガニックな演奏、豊潤な表現力をたたえたボーカルも気持ちいい。

 さらにバルコニーへ移動し、「My Shooting Star」「Favorite Rendezvous」を穏やかな日差しのもとで演奏するシーンも。「こういうご時世に、音楽を必要としてくれる人がいることはアーティストとして本当にありがたいです。自分にできるのは、より良い音楽を作っていくこと。少しでも気持ちが上がるお手伝いができればうれしいです」というMCも印象的だった。

 ラストは「生まれた日」(『NEWOLD』収録)を弾き語りでゆったりと歌い上げた大橋トリオ。音楽が持つ豊かさ、穏やかさ、奥深さをじっくりと味わえるライブは、現代のポップマエストロ・大橋トリオの真骨頂だ。

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