DUSTCELL、生命を燃やすようなパフォーマンスで圧倒 独創的なステージで魅了した初Zeppワンマン公演

 その後、抽選会を開始。最近引っ越したため要らなくなったという2人の私物を当選した人に渡す企画だ。このコーナー中にマイクを持ったMisumiの喉が枯れている。ここまでで声を出し過ぎてしまったようだ。それだけこの公演に全力を注いでいるのだろう。

 後半は「albino」でゆったりとスタートさせた。それから「bibouroku」「ORIGINAL」と、2ndアルバム『自白』の終盤の世界観を担う重要な楽曲を曲順通りに披露していく。また新曲「漂泊者」も披露した。迫力満点のサウンドと、DUSTCELLらしい文学的な表現でオーディエンスを魅了していく。

 終盤は「CULT」で駆け出す。続いて「アネモネ」「STIGMA」と披露し、会場のボルテージは最高潮へ。歌詞を叫ぶようにして歌うEMAには、鬼気迫るものがあった。

 アンコールでは「白雨」「命の行方」「独白」を歌唱。前面のLEDには雨や花びらが舞い散り、奥のLEDには風景のアニメーションが投影。2次元だが奥行きのある見せ方のため、彼らの描き出す世界観に飲み込まれる感覚があった。

 最後にEMAは「お前ら生きろ!」と大きく叫んで歌い終えた。最後は来年4月開催のツアーも発表したDUSTCELL。命を削るようにしてパフォーマンスする2人に、生きる力を貰った一夜だった。

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