『LIVING IN THE DREAM』インタビュー

THE RAMPAGE、夢追う人に寄り添うメッセージ ドラマや舞台など広がる活動への手応えも語る

 10月27日、16人組ダンス&ボーカルグループ THE RAMPAGE from EXILE TRIBEが15thシングル『LIVING IN THE DREAM』をリリースした。表題曲は、自らも新たな夢を追い続けているメンバー達が、チルなサウンドに乗せて夢を追う背中をそっと押してくれるような1曲。カップリングには、メンバーの出演舞台『ETERNAL』のメインテーマ「Moon and Back」&挿入歌「Stampede」、吉野北人が主演を務めたドラマ『トーキョー製麺所』(MBS/TBSドラマイズム)の主題歌「OFF THE WALL」が収録されている。まるでメンバー一人ひとりの“夢の活動”を、THE RAMPAGEの曲で繋いでいくような今作について、ボーカルのRIKU、パフォーマーの陣、与那嶺瑠唯、鈴木昂秀に語ってもらった。(斉藤碧)

【オリジナル動画】THE RAMPAGE、いま手に入れたいもの

【〇〇のハートを掴みたい!】THE RAMPAGE 陣、RIKU、与那嶺瑠唯、鈴木昂秀がいま手に入れたいもの

聴く人の背中に手を添えるような1曲に

ーーまずはリーダーの陣さん、12月まで続く単独アリーナツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2021 "REBOOT" ~WAY TO THE GLORY~』について、前半戦の感想を聞かせてください。

陣:7月から8月にかけてツアーを回りましたが、どの会場でも、ファンの方に直接会える喜びを感じましたね。昨年はオンラインライブに力を入れていましたが、今回のツアーでは、こんなに待ってくれている人がいるんだ! というのを改めて実感して。こんなに喜んでもらえるなら、各地でのライブはもちろん、SNSや動画配信といった日常的なところから、どんどんエンターテインメントを発信していきたいなと思いました。

ーーそして10月27日にはシングル『LIVING IN THE DREAM』がリリースされましたが、表題曲はメンバーの皆さんが出演する「バイトルPRO」のTVCMに向けて書き下ろされた楽曲です。RIKUさんはどんなことを考えて歌いましたか。

RIKU:「LIVING IN THE DREAM」とあるように、歌詞は“夢を応援する”がテーマなんですけど、今までのTHE RAMPAGEのようながむしゃらに夢に向かって進んでいく熱いイメージではなくて。デモを聴いた時も、聴いている人の背中に手を添える感じの曲だなと思いました。だからメッセージが押しつけがましくならないように、力を入れすぎないように心がけて歌いましたね。

鈴木昂秀(以下、鈴木):この曲、めちゃくちゃチルいですよね!

陣:語彙力(笑)。でも、僕もとにかくリラックスして聴ける曲という印象を受けました。聴いてくれている人の心に寄り添うような曲というか。あと、CMには(川村)壱馬、(吉野)北人、(浦川)翔平、(藤原)樹が兄弟役で出演しているんですが、それも曲に合った穏やかな内容になっていて。MVに関しても言えることですが、普段から家族みたいに仲のいいTHE RAMPAGEだからこそ出せる雰囲気だなと、観ていて思いました。

与那嶺瑠唯

ーー振り付けを担当した瑠唯さん、ポイントも教えてください。

与那嶺瑠唯(以下、与那嶺):振り付けを考える上でこだわったのは、ガツガツ感を出さないことと、踊ってない感じを出したこと。曲がチルソングなだけにゆるい感じではありますが、ガツガツしすぎず、ゆるすぎず、いい塩梅の振り付けを目指しました。

鈴木:瑠唯さんの振り付けはキャッチーで、センスがいいですよね。今回も“フラッターダンス”がポイントになっています。

ーーフラッターとは……?

与那嶺:“羽ばたく”という意味ですね。サビの〈Living in the dream, Living in the dream〉のところで、夢の中を自由に羽ばたいているように手を広げているダンスを、そう呼んでいます。他にも歌詞の意味を汲み取って、細かく振りに落とし込んでいるので注目してほしいですね。パフォーマンスが加わることで、よりメッセージが伝わりやすくなっているんじゃないかなと思います。

RIKU:そうだね。

鈴木:でも、曲調も振り付けもゆったりしているので、良い意味で肩の力を抜いて、自然体で踊っています。

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE / LIVING IN THE DREAM (MUSIC VIDEO)

舞台『ENTERNAL』での披露に込めた想い

RIKU

ーー「LIVING IN THE DREAM」のMVの昂秀さん、目が活き活きしてますもんね(笑)。

鈴木:楽しんじゃいました(笑)。

与那嶺:MVでは4チームに分かれて、4つの“夢”を表現しているんですけど、みんなの素が観られるシーンが満載なので、楽しんでもらえると思います。とはいえ、ただ楽しいだけではなく、4つに分かれた夢が実は1つに繋がっているという裏テーマもあって。すごく幻想的なMVにもなっています。

ーーまた、カップリングの「Moon and Back」と「Stampede」は、RIKUさん・陣さん・昂秀さんも出演された舞台『ENTERNAL』のために書き下ろされた、全編英詞の楽曲です。実際に舞台でも披露されましたが、それぞれの楽曲にどんな想いを込めて届けましたか。

RIKU:まず、メインテーマ曲「Moon and Back」で伝えたいことは、ブレることのない覚悟と誇り。舞台の中で歌う時はレンブラント(舞台『ETERNAL』でのRIKUの役名)として、ライブパートではTHE RAMPAGEのRIKUとして、メンバーのみんなと共に届けるイメージで表現しました。一方の「Stampede」(挿入歌)は、舞台『ETERNAL』では聖なる誓約団が新たに決意を固めて進軍を開始した時に、敵陣が逃げ回るシーンで歌っています。そういう状況なので、レコーディングの時も、突き進んでいく上での覚悟の強さを表現するように意識しましたね。“Stampede”という言葉には、“暴走”などマイナスなイメージの意味がありますが、この曲ではすごくポジティブな意味を込めています。

鈴木昂秀

鈴木:「Moon and Back」も舞台の世界観を描いている楽曲ですし、忙しすぎない展開が魅力的だなと思いましたが、個人的には「Stampede」が特に好きですね。こういう曲を待ってましたし、ヒップホップ好きな人にぜひ聴いてもらいたい1曲です。

ーー陣さんは舞台でパフォーマンスしてみて、いかがでしたか?

陣:どちらの曲もTHE RAMPAGEとしてではなく、誓約団の一員としてパフォーマンスしていたので、“大切なものを守るため”に力強く踊りました。「Moon and Back」はシンプルで感情を乗せやすい振り付けだったので、表情まで意識して踊りました。「Stampede」は大きな戦いに向かう前の“舞”のようなイメージで、パワフルなパフォーマンスになったと思います。

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