佐藤結衣の『ラジオdeジャニログ』
Kis-My-Ft2 藤ヶ谷太輔、あふれるほどのV6愛 「こういう曲を歌いたい」と選んだ名曲は?
いつか「こんな曲を歌いたい」と思わせるV6の楽曲
この日、藤ヶ谷はV6の曲を4曲セレクトしてオンエア。1曲目はMVが印象的だったと語る53rdシングルの「僕らはまだ」だ。前半はメンバーの顔のアップ、後半はフリーにトークしている様子が映し出されるMVの構成に、それぞれが「何を思っていたんだろう」と想いをはせる。
そして「“自然にしゃべってください”と言われるの意外と難しい」という藤ヶ谷は、6人が何を話してたのかも気になったとのこと。いつかこのラジオにメンバーの誰かがゲスト出演し、こうした藤ヶ谷ならでは疑問に答えてくれる日が来てくれたら、と想像してしまう。
そして2曲目は20thシングルの「出せない手紙」。当時、この曲を聴いた藤ヶ谷は、「ジャニーズでもこういう大人っぽい曲を歌っていいんだ。こういう曲を歌えるようになりたい」と思ったそうだ。V6=ジャニーズっぽさをいい意味で飛び越えて、独自の価値を生み出してきたことを強く感じたという。
さらに3曲目に選んだ11thシングルの「over」は、トニセンこと20th Centuryが作詞を担当していることに注目し、「あの当時にこの言葉たちを並べてたのかと思うと、よりいいな」と語る。
そして、ラストに〈あふれるほどの情熱を 胸に抱きしめて 歩き始めよう〉と歌った「over」と対になるように〈あふれる情熱を その挑戦を 抱いてここまできたよ〉と歌う「トビラ」(14thアルバム『STEP』収録曲)をアンサーソングとして紹介。「締めるトビラなのか、これから開けるトビラなのか」とV6に寄り添うような視点で解説する藤ヶ谷の言葉が心地よく響いた。
「V6のみなさんは職人のイメージがあるので、たくさんの新たな道を切り拓いてくださった、後輩たちにとっては指針となるようなグループ、そして個々のみなさんだった。これからも先輩後輩であることは変わらないし、違った形で作品づくりできるのかなって思うと、楽しいことも待っていると信じてお見送りしていきたい」と締めた藤ヶ谷。
たしかに、V6というグループの活動が一区切りつくのは寂しいが、藤ヶ谷の前向きなコメントに新しい可能性を感じることができた。〈いつかあの日夢を見た 未来の続きをこれから始めよう〉と歌う「トビラ」のように。このオンエアが、そんな未来のトビラへと続いていることを願いながら。