28thシングル『あの頃の君を見つけた』インタビュー

SKE48 須田亜香里、江籠裕奈、熊崎晴香、荒井優希、鎌田菜月インタビュー 意識の変化が生んだ“家族”のような団結力

 SKE48が28thシングル『あの頃の君を見つけた』をリリース。12歳の研究生・林美澪をセンターに据えた、みずみずしい夏ソングで“今のSKE48”を強く印象づけた。

 そんな同作の選抜でSKE48の中心メンバーでもある、荒井優希、江籠裕奈、須田亜香里、鎌田菜月、熊崎晴香の5人にインタビュー。気心知れた5人の軽快な座談会で、『あの頃の君を見つけた』の印象やMV撮影の思い出、そして今のSKE48についても語ってもらった(松本まゆげ)

「知ってもらえていると実感できて嬉しい」(荒井)

――SKE48といえば、今年2月にリリースした前作『恋落ちフラグ』が松井珠理奈さんの卒業シングルとなりました。今作は珠理奈さん卒業後初のシングルですが、これを経て、グループに変化は感じますか?

須田亜香里(以下、須田):私は、今回の選抜の中では一番長く松井珠理奈ちゃんと一緒にステージに立ってきたと思うし過ごした時間も長いと思うので、彼女から学んだこととか教えてもらったことも多いと思うんです。追いかけてきた背中がなくなるという変化に不安は感じましたけど、彼女が卒業したことで「SKE48の魅力が減った」と思われるのは本人も望んでいなかったことだし、私達も絶対にそう思われたくないんですよ。なので、がむしゃらになっていると感じますね。

――そこが目に見えて変化しているところだと。

須田:今回は、前作からあまり期間をあけずにリリースができるんです。48グループのなかでも結構短いスパンだと思うので、その勢いが落ちないまま次に進めるのは嬉しいですね。いいスタートダッシュを切れているなと手応えを感じます。だから士気は高いですよ。Zeppツアーもありましたし。「ファンの皆さんも付いてきてくださっているな」と実感しながら歩くことができていると思っています。

鎌田菜月(以下、鎌田):珠理奈さんや(高柳)明音さんをはじめ、卒業メンバーが多い時期ではあるんですけど、ステージにいても思った以上に“穴”を感じないんです。それは、卒業していく先輩方が普段から「こうしたほうがいいよ」とアドバイスをしてくださったり、「ここは後輩が出る場面だから」と後輩を立ててくださったりして、必要なピースを都度私達にくれていたからだと思います。今は、そのピースをはめ込みながら頑張っているところなんですけど、ちゃんと噛み合っているんじゃないかなと思っています。レッスン場でもみんなすごくモチベーションが高いんですよ。

――誰かが高めているわけではなく。

鎌田:そうですね。全体的にモチベーションが高いです

――では、グループ全体ではなく個々に変化したことや、変えようと実践していることはありますか?

須田:(荒井を見て)最近、始めましたよね?

荒井優希(以下、荒井):あ、そうですね! プロレスを始めました!

熊崎晴香(以下、熊崎):本当にすごいと思う……!

須田:どういうきっかけだったの?

荒井:団体の方から声をかけてもらったんです。実は、(4月の)ガイシホールのコンサートくらいからずっと練習はしていたので、珠理奈さんがいなくなって変わったこと……というわけではないんですけど、珠理奈さんが卒業を発表してから「優希ちゃんにはプロレスの仕事をやれるようになってほしい」という話をされていたんです。きっと、あのとき珠理奈さんが思っていたようなプロレスの仕事ではないんですけど(笑)。

須田:プレイヤーだもんね、今は。

荒井:そうなんですよ。珠理奈さんが言っていたのは絶対に解説の仕事だったんですけど、団体の方からお話をいただいたとき「これだ」とピンときたんです。で、その時の気分で決めたんですけど、全然後悔していないし、プロレスのファンの方に「SKE48を観てみたい」と言ってもらえるようになったのが本当に嬉しいんです。私、SKE48はみんな知っているものだと思っていたんですけど、意外と知らない人って多いんですよ。そういう人に知ってもらえるきっかけになったら嬉しいです。

熊崎:この前は初勝利したもんね。おめでとう!

荒井:ありがとう!

――珠理奈さんによってSKE48の認知度がかなり上がっているように見えていたプロレス界隈ですが、リングに立つと新たに気付いてくれる人が多い。

荒井:試合の後で観に来てくださった方と会える機会があるんですけど、そこで「握手会に行ってみたい」とか「総選挙があったら投票したい」と言ってくれる人もいます。

4人:へえー!

荒井:少しずつですけど、知ってもらえていると実感できて嬉しいです。

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