あたらよ、スマッシュヒットの理由は“エモV”にある? Z世代を魅了するセンチメンタルなプロダクト
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そんな、あたらよが通算4曲目となる「夏霞」を8月11日にリリース。2021年を代表する“夏うた”として話題だ。
まず、楽曲はもちろんミュージックビデオに心を掴まれた。回想風ドラマ仕立ての映像では、恋愛における彼氏視点での目線が切ない。さらに、歌詞が持つ、時代を超えていく言葉の普遍性。今後10年以上、“夏うた”として聴き継がれていくスタンダードナンバーの誕生といっても過言ではないだろう。
イントロから切ないピアノが牽引するリフに引き込まれる没入感。コロナ禍によっていつも通りではない今年の夏。もう戻れない、儚く散る花火の思い出を振り返る愛おしい郷愁の想い。様々な記憶がすれ違いながらも連なっていく回想シーン。ギターソロでメロディを追いかけ、さらに男女ツインボーカルでドラマティックに加速するエモーショナルさ。美しい映像と流麗なるメロディの融合。夏の始まりにも終わりにも突き刺さるエバーグリーンなナンバーとなっている。まさに、エモーショナルなミュージックビデオ=エモVが話題のあたらよだ。
タイトル“夏霞”にある“霞”とは春の季語だ。しかし、夏にも霞は時折現われ、霧よりも淡いニュアンスなのだという。夕立が降った翌日など大気に水分が多いときに見られる。どこか儚くて朧気で掴み所のない夏の風景、楽曲の世界観にぴったりな言葉だ。詞曲を手がけるボーカリスト ひとみの才能を感じる言語センスが映像との相乗効果を生み、バンドとして唯一無二のあたらよワールドが生み出されていく。2021年、さらなる活躍が楽しみな新しい才能だ。