まりなす、念願のメジャーデビューで目指す“Vアーティスト界の超新星”「私たちの存在をバーチャルだけで終わらせたくない」

 4人組バーチャル&ダンスボーカルユニット“まりなす(仮)”が、“まりなす”としてアルバム『SUPERNOVA』でメジャーデビュー。2018年からYouTubeを中心に活動を広げ、「歌ってみた」やトークなど動画の総再生数は600万回以上。ハイパーなダンスサウンドを軸にした圧倒的なボーカルとダンスパフォーマンスが魅力で、BS日テレ『Vアワード2019』でGoodMusic賞受賞、『第3回V紅白』出場など注目されている。

 聡明でしっかり者のリーダー奏天まひろを中心に、ムードメーカーの燈舞りん、おっとり天然娘の音葉なほ、クールな帰国子女の鈴鳴すばる。個性はバラバラだが息はぴったりの4人の魅力とアルバム『SUPERNOVA』の聴きどころに迫った。(榑林史章)

歌とダンスにはこんなにステキな力がある

まりなす

ーーまりなす(仮)から(仮)が取れて、このたびメジャーデビューします。まずは、そのお気持ちを教えてください。

奏天まひろ(以下、まひろ):まひろは単独で活動を始めてからもうすぐ3年、まりなす(仮)としても2年半になるんですけど、その中でようやく皆さんに、まりなすの音楽を形としてお届けできるので、ようやくスタートラインに立ったという気持ちですごくうれしいです。

燈舞りん(以下、りん):まりなす(仮)も好きで愛着がありましたけど、(仮)が取れたことで、まりなすとしてデビューが決まって、やっと踏み出せたんだなという気持ちで、新たに気合いが入りました。

音葉なほ(以下、なほ):まさか自分がメジャーデビューできるなんて思ってなかったからすごくうれしいし、家族もすごく喜んでくれました。ただ、これがゴールになってしまわないように、メジャーデビューを着火点として、爆発的な活動をしていきたいと思って、今はメラメラした気持ちです。

鈴鳴すばる(以下、すばる):メジャーデビューという言葉は分かっているんですけど、まだちゃんと実感できてなくて。これからアルバムがCDショップに並んでいるのを見た時に、きっと実感がわいてくると思います。すばる的にはまだ、<avex trax>という言葉を聞いただけで「すごい!」となっている段階なので、実際にメジャーデビューしてからいろんなことを実感して、少しずつウキウキになるんだろうなと思って楽しみにしています。

ーーメジャーデビューする今のまりなすを、ひと言で表すとしたら?

まひろ:それはもう「まりなす」と答えるしかないですね。でもそれだけでは、まりなすを知らない人には伝わらないわけで、逆にそこをどう浸透させていくかが、今後の課題かなと個人的には思っています。

りん:ちょっとうまいことを言っても良いですか? アルバムのタイトルが『SUPERNOVA』で超新星という意味なので、「VTuber界の超新星」とかどうですか(笑)。でも実際に、VTuberとか音楽好きとか関係なく、いろんな人に好きになってもらえる、超新星的な存在のグループになりたいと思います。

なほ:ひと言って、そういうことなんですね。漢字一文字で表すのだと勘違いをしていました(笑)。

まひろ:それでもいいじゃん。教えて!

なほ:まりなすを漢字一文字で表すと「星」です! まりなすはライブでも星形のポーズを取ったりするし、星がモチーフになっていることが多いので。

まひろ:いいね!

すばる:実はすばるも漢字一文字で考えてて。「神」って考えました。

まひろ:すごい!

すばる:神様は誰にも触れられなくて、住んでる次元が違うけど、でも誰もが知ってるわけで。そういう存在になっていきたいという、期待を込めて「神」です。

ーー4人の名前から一文字ずつ取って、まりなすとグループ名が付けられた。つまりそれぞれ個性が際立っているということで、4人の個性が分かる話をしていきましょう。まず、それぞれが歌やダンスを始めたきっかけは?

すばる:すばるが歌やダンスを始めたきっかけは、マイケル・ジャクソンです。テレビで、マイケル・ジャクソンが立ってるだけでお客さんが失神してる映像を見て、それこそ「この人は神だ!」と思ったんです。それからマイケル・ジャクソンが歌って踊ってるのを見て、子どもながらすごさを感じて、自分もこうなりたいと思って。

ーームーンウォークができる?

すばる:もちろん(笑)。楽勝ですよ。今度のライブで、4人でムーンウォークするので、楽しみにしていてください。

なほ:私がアーティストを目指したいと思ったきっかけは、ミッキーマウスです。幼いころからディズニー作品の英才教育を受けて、ミッキーマウスになりたくてクラシックバレエを始めました。それで将来は、ミッキーマウスみたいなエンターテイナーになって、2代目ミッキーマウスになりたいです。

まひろ:なっほーマウス!

りん:燈舞はK-POPが好きで、BTSが日本でも有名になる前から、「なんだこのかっこいいグループは!」と思っていて。歌って踊れるのはもちろん、メンバー同士仲が良いところが好きで、そういうグループに憧れがありました。まりなすも、歌とダンスを頑張るのは大前提で、みんなで仲良く楽しく活動することを心がけています。

まひろ:配信で見せるワイワイした姿も、配信だからじゃなく、いつもの楽屋でのテンションのまま、気がついたら電波に乗っちゃっていたみたいな。それくらい、常にみんなでワイワイ楽しく仲良くやってます! そんなまひろは、ダンスは小さい時からやっていたのですが、アーティストになりたいと思ったのは、『プリティー』シリーズにハマったのがきっかけです。

ーー『プリパラ』とかのシリーズですか?

まひろ:そうです。『プリティーリズム』『プリパラ』『キラッとプリ☆チャン』があって。簡単に言うと、女の子がダンスやライブを通してキラキラ輝いていく過程を描いたコンテンツのシリーズで、今年で10周年なんです。もともと純粋にダンスが好きというのもありましたけど、『プリティー』シリーズのキャラクターたちが、視聴者やゲームユーザーたちに希望を与えている姿を見て、歌とダンスにはこんなにステキな力があるんだと思って。私もそういう風になりたいと思って、アーティストを目指しました。

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