櫻坂46×日向坂46合同ライブはなぜ『W-KEYAKI FES.』に? 『欅共和国』で分岐した道が交差するまでの変遷
櫻坂46と日向坂46の合同ライブイベント『W-KEYAKI FES. 2021』が、7月9から11日に富士急ハイランド コニファーフォレストで開催される。
開催にあたっては、2017年から2019年に毎夏、同会場で開催されていた『欅共和国』を振り返ることで、櫻坂46は欅坂46として、日向坂46はけやき坂46として、どのような変遷を辿ってきたかが分かるだろう。
初開催となった2017年は欅坂46が4月にデビュー1周年記念ライブを開催し、7月に1stアルバム『真っ白なものは汚したくなる』をリリースしたばかりの頃。けやき坂46は3月から単独公演のZeppツアーがスタート。欅坂46のデビュー1周年記念ライブにて、今の日向坂46 2期生にあたるメンバー追加オーディションが発表された。この頃はまだ長濱ねるがグループの中心を担っていた頃であり、一方で欅坂46の「引き立て役」と一部で揶揄され出口の見えない暗い道を走っていた時代である。『欅共和国 2017』においても、けやき坂46のメンバーが単独で出演したのは「ひらがなけやき」「僕たちは付き合っている」「誰よりも高く跳べ!」といった数曲のみ。まだ持ち曲が少なかったとはいえ、欅坂46メンバーの衣装チェンジの時間の穴埋めという厳しい見方もできた。
翌年は欅坂46が『ガラスを割れ!』をリリースし、夏にはアリーナツアーを開催。一方でけやき坂46は1月に日本武道館3Days公演を成功させ、初冠番組、初舞台、デビューアルバム『走り出す瞬間』のリリース、ツアー完走と、確実に実力をつけ始めていた頃だった。『欅共和国2018』には、けやき坂46 2期生も初参加。しかし、蓋を開けてみると披露したのは数曲と、グループの勢いを考えるとまだまだ認められていない厳しい現実がそこにはあった。ライブの舞台裏に潜入した『欅坂46 SHOW!』(NHK BSプレミアム)の中で当時、加藤史帆は「(富士急でけやき坂46だけのライブが)いつか出来たら良いなと思ってたら(涙が)出てきました」と“ハッピーな涙”を流しながら語っている。
『欅共和国2019』は欅坂46のみでの単独開催となった。なぜならば、2019年2月にけやき坂46が日向坂46として活動を開始したからだ。『欅共和国2020』は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、開催を見送りに。同年10月に欅坂46は櫻坂46へと花を咲かせることとなる。