二宮和也ら、YouTubeのフィールドでも大活躍 「ジャにのちゃんねる」で試されるジャニーズの真価

 「ジャにのちゃんねる」を皮切りに、ジャニーズが他のYouTuberと肩を並べる存在となる可能性もある。しかし、今後ジャニーズがさらにYouTubeで真価を発揮するには、次の2つが鍵となる。

 1つは、「ジャにのちゃんねる」の持続性である。開始直後の今は一番勢いがあり、モチベーションも最も高い。しかし、今後本来のグループや個人の活動が多忙なときに、このクオリティをキープすることは非常にタフなことだ。今後のスタッフ投入の場合も含め、現在支持されている「ジャにのちゃんねる」の良さを持続できることが、ジャニーズのYouTube拡大に向けて必須となるだろう。

 もう1つは、賛否の「否」をどれだけ活かせるか、である。良くも悪くもYouTubeは、人間性を晒け出すコンテンツが面白いメディアだ。現在の高評価も、メンバー4人の素に近い人間性を、視聴者が新鮮で面白く感じている点が、理由の1つと考えられる。一方で、最低限のコントロールはあるにせよ、YouTubeでは表現が直接視聴者に晒される分、賛否の「否」はYouTubeの方が必然的に大きい。ジャニーズとしての品性を維持しつつ、いかに「否」をコンテンツに落とし込めるか、YouTubeではその懐の深さが問われる。

 「ジャにのちゃんねる」で、印象的なシーンがある。伸び悩む再生回数に対して、菊池の「後輩たちの道を根絶やしにすることになる」という冗談に笑い合った後、二宮が少し真顔で「それはダメだよ」「今後もこういう派生が増えていくためにやってるわけだから」と言う場面だ。パブリックイメージが極めて重要なアイドルが、自身の手でコンテンツを展開することは、大きなリスクを孕む。その上で、二宮に相応の覚悟と勝算があることが、この会話から見て取れる。「ジャにのちゃんねる」の成功は、ジャニーズが新しいコンテンツビジネスで真価を発揮するための試金石となるだろう。

■ジャニヲタおじさん
ジャニヲタのおじさん。1974年生まれ。福岡県在住。AB型。妻、息子、娘の4人家族。ジャニーズを見て、かっこいいな、素敵だなと思ったことをTwitterやブログに記しています。
https://twitter.com/janiwotaojisan
https://www.janiwotaojisan.com/

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